• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)





ダイアナ「何であなたが背負わなければならないんですか―――っ」涙声←LWA


ケイト「まだ――「呪い」は解けちゃいねえ

必ず…死ぬまでの間に解く
その為には…精霊の力が必要なんだ


だから……
わかってくれ…ダイアナ

俺に残された唯一の方法は…これしかねえんだ」

ある世界線では――
『原初の精霊』を浄化こそすれ、その災禍を防いだ結果「隠れ癌」がまだ生きている状況となってしまった

そのことで、自らが犠牲になって、この世の実在化の支えとなろうとしてしまっていた――


「隠れ癌」――「加担した者」が生きている限り、それを介して「主犯格の癌」が施した「呪い」はこの世に蔓延り続けてしまうから―――



ただ守ろうとしただけ――だが、『その咎(とが)は、やったことで発生する後始末は、やった本人が受けるべき、するべき』、『その考え』は固かった……『そこ(その根底)』を揺らがしてしまっては、「癌」となる一方だから――――



後に―――全ての『清浄な人達』の手を借りた『トリリオン・ライト』により…残された「隠れ癌」を消すことに成功し、『自由』を『精霊達と共に勝ち取る未来』が見えた



これからは――――自分達の為に、使って欲しい―――

これからの自由を――未来を―――逢瀬を――――
応援しているよ―――


その想いに、満面の笑みと共に、涙と共に頷く彼女(ダイアナ、フィンと同じ存在)の姿が浮かんだ―――



「はい^^///」――と…幸せそうな笑顔で……ケイトと抱き合いながら―――



「主犯格の癌」
「それだけの手」によって…
『運命を弄ばれ、狂わされ、運命に抗い死んでいった人達』…
『それ』に向けて――『本来ならば生きていたはずの人達』への、『運命に打ち克かった人(今ある全て)』からの贈り物

『その全ての想い』を乗せて天へ贈り出す……『堆魂の儀(ついこんのぎ)』が行われる



『本来ならば生きていたはずの人達』とは――『癌でも隠れ癌でも準癌でもない人々』が、「主犯格の癌の手」によって『一方的に巻き込まれ死に追い遣られて行った人達、犠牲者(犠牲にされた者達)』を指す

鎮魂とはまた異なるものとして定められ…それは――遠き時間の果てに、いつまでも続いてゆくこととなる



とっても、大事なことだから―――←微笑し、追憶するように天を見上げる


/ 5980ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp