第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)
『原初の精霊』に打ち勝った時
『僕等』は――「呪い」にも打ち克った
『皆で共に掴んだ勝利』に、『人類が、世界が、一丸となって遺した功績』として――
「主犯格の癌」による、「人類へ施された呪い」を、「人類への5000年毎の滅びのループ」を――「それら」を除いた、「呪いと穢れの全て」を―――『今ある全ての手(想い)』で、『打ち祓った(打ち克った)』のだから―――
人類の『比類なき功績』――それは遠き先、幾億年が経とうとも、末永く遺り続けてゆく定めとなった―――
信憑性に欠ける話だが――生き証人であるスライム達の手によって、『現実であること、癌の危険性』を後世に渡るまで証明することが出来、深々と遺すことに成功した―――
そうして―――『今』がある
それぞれが一丸となって国々を渡り、犠牲者となった方々の為に、愛する者達の為に――
記憶から消えた=消去された=隠れ癌なので、それを除いた全てへの、追悼の意も込めて――
その頑張りは無駄にならなかったぞ――今俺達が生きる支えとなったぞ――と示す為にも…―――
皆挙って、一丸となって参加、協力してくれた――――想いは一つ(皆が皆、全くもって同じ)だった
そして――(ラウルも奔走していた、迷宮そっち抜けで)
順々に準備は進んでいき、
寝たきりの老人から、外に出られぬ傷を負った若者まで、挙って参加する事態へと突入した――
アイズもティオナもリューも―「隠れ癌」でないにも拘らず、「主犯格の癌」に関わったことで「加担者(隠れ癌)」にさせられて消える定めにあった←5203ページ参照
他にも『似たような者達(エイナ等)』が「同様に消される定め」にあった――…
その定めを覆したものとしても、原初の始祖神は有名さを増して行った――
「癌や隠れ癌や準癌」は全て消滅し、記録からも記憶からも抹消され、確かめる術は最早無いが、そこを起点に呪いが再発する可能性も鑑みて『言及しないこと』とした…それが信憑性に欠けるとされた要因にもなった訳だが……その立証は、生き証人であり、神に至り原初の神々と同じ存在となったスライム達の手に託された
そして地球上全ての国々が一丸となり、7月11日に『地球上全ての人』に行き渡る程の必要な物資を取り揃えた――後は作るだけの段階となり、それを神国研究省に委託することとなる
