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Unlimited【ダンまち】

第88章 神聖たる導き





反撃だ!」真剣
ケイト「ああ!」微笑


どだっ

その言葉とは裏腹に
起き上がると共に、そのまま前のめりに倒れ伏す


体も、心も、魂も、全て回復した

そのはずだった…
だが……



ケイト「余波が大き過ぎる!)ぐっ」震え

震える程に力を入れてもなお立ち上がれない現状に、
アーニャ「立つ、ニャ」

力を、その全てを送り付ける
ケイト「!おま
アイズ「受け取って」
リュー「あなたがやられたら終わりです!」

ケイト「ごめん…助かる」ふるふる

膝が震えながらも、必死に立ち上がった
アーニャ達を神速艇へ送る中、辛うじて体制を維持する

原初の魂を除いたそれぞれが同様に送り、神速艇へ送る中…状況に整理がついた


余波が大きいのも当然だ
無意識の内に僕達が引き受けるはずの分もその身に引き受けたのだから
僕達を…星を…全てを、庇って……

そうでも無ければ…僕等は皆、星共々粉々になっていた

その状況も中継される中、まだ日付は変わらない



その最中、今度は立て続けに、突風に煽られて、散り散りに飛ばされてゆく



『頑張れ…

頑張れ――!
(ぐっ!!)


頑張れ―――!!


負けるな―――!!!』


全ての、この光景を見ている者達の心が、ひとつとなっていた



現れた地下神殿が粉々に砕け散り、破片が襲い掛かる中…
無防備に受け入れる外なかった状況の最中で…

突如――光が降り注いだ


トリリオン・ライト―――それも…人々の想念、祈りが、想いが、現象を引き起こした



それぞれに降り注いでゆく中…今度は、今度こそは、力強く立ち上がり……皆に声を掛けて叫んだ



ケイト「すぅっ!!

行くぞ――皆!!!」真剣
それに掛ける言葉も無く、黙って各々が真剣な表情で立ち上がる

比類なき神器、それに含まれていた服の所々が千切れ飛んだ状態で


フィン「この状況を打開するには――)フローだ」真剣←4291ページ参照
ケイト「ああ!」真剣

全ての想いを、力を…全てを――一撃(一閃)に乗せて――



各々がラスト・ブレッシングを身に付け、一撃に込めていた―――送られてきた、生き残った全ての想いも含めて



『いっけえええええええええええ!!!!』
だっ!!!

ケイト「ラスト――ブレッシングフロー!!!!」


解かれた封印の先へ、解き放った――


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