第88章 神聖たる導き
7月8日
日付が変わる僅か1時間前…
ケイト「これが終われば…全ての厄災が終わる
……
付いて来てくれるか?」微笑み掛ける
『当たり前だろ』
寝たきりのケイトへ説教したリヴェリアが何を言う
リヴェリア「…後で覚えていろ」
フィン「済まない、失言だった;」
あれで寝込む時間が数秒伸びたことも鑑みれば、なんて言えるはずも無く…;
ケイト「フィアナ、最後の戦いだ…
どこへ行けばいい?」←時空神の力で教えてくれという意
テロップ『待って…
あった!
ここから程遠くはないわ』
ケイト「サンキュ」
そうして…そのまま駆け出していく……
のを止め(襟首を掴んで引っ張る)、神速艇に無理やり乗せて移動させた
少しでも負荷を減らさないとね(やれやれ嘆息)
ロキ・ファミリアの皆も、オラリオに住んでいた皆も避難していた
その中で…
レフィーヤ「ケイトさんのことに関してで…
今の状況を
はべらしていると言っている人もいましたが」心配そうな目
リヴェリア「ほっておけ
相手にしてもキリがない」
ケイト「はべらしていると言うか…
付き纏われていると言った方が正しいと言うか…;」ぎゅむー←周囲から抱き着かれている、笑みが引き攣っている
リヴェリア「好きでしているんだ
黙れ迷惑だ、と返してやれ
余計なお世話だとな」きっぱり
晩御飯の折、そんなやり取りを交わしていたという
辛うじて座れる程度には回復しており…
介助をと率先して取り合いにまで発展していっていた
僕は静観する外なかった…言うまでも無く;(嘆息)
そして――突如地下深くから現れた地下神殿に、瞠目し、愕然とした
驚きを隠せずにいる中…
それは、全てを火の海へと沈め、全てを洗い流し、青い地球の全てを赤へと染め上げた
ケイト「ムー大陸だ…
陸地に出てきたんだ…
旧文明の産物が」
フィン「ムー連邦とは
エル「無縁です!!
在り得ない…神の怒りを受けて沈んだはずなのに」
ギッ
ギギギ
その折、神殿が軋む音がする
と同時に、破滅の足音が聞こえた
ばぎぃっ
封が解けた――
そんな声と共に、星を粉々に吹き飛ばす程の余波がそれぞれの身を襲った
辛うじて守ったのは――世界樹だった
ケイト「!リヴェリア」ぐっ←辛うじて起き上がる
リヴェリア「行くぞ――