第88章 神聖たる導き
あの時――
光となった全ての闇と
ケイトが流した雨(涙)…
それは…降り注いだ雨は、火の四日間で燃やし尽くされる大地を癒やし、潤すもと(根源)となった
それは後に――『大海の慈雨(慈悲の雨)』と後世に渡って呼ばれ続けた
全ての闇への一撃(左拳)は『ラスト・ブレッシング(聖なる足跡(そくせき))』と呼ばれた―――
始祖神の紋章、剪定の紋章、神霊クゥー、神格ジェイド、玄武シン、初代の分体流尾――
初代の上記のもの(2代目の分体(一度行った時に残してた))も含め、全てが一撃となって、突き立てた左拳に火花を散らし、渦となりて一点へと送り込められた
その一撃は世界を照らし、全てを浄化せしめたと云う―――
融和時代の訪れとなる大災厄カタストロフィ、その4日前に起こったその聖戦は…世界の成り立ちと癌、原初の始祖神の現在の実情の全てを白日の下へ曝した事件は、『聖宣事変(せいせんじへん)』と呼ばれる
その絵は――国宝級の価値があり、当時を生きてきた人達の手によって、数百年掛けて語り継がれ、目に残さんと挙って筆を執り、その時の情景をそのままに描き切ったと云う
火の四日間――
その内、最初の一日を全ての救助へ当て
その後の大災厄カタストロフィまでの3日間を、休日へ当てることにした
負担を無に出来ない点は
返せる分を…
補える分を…
少しでも多く返す!
そうするしかない!!
結局、流すことも出来ず、そう断言していた
君の嘆き、悲しみが全ての闇と呼応して引き寄せた訳だが
結果として…
君の意思がはっきりと固まったようだ
まあ元からこんなだったけどね
ケイト「こんなって何!!?(ガーン!!)
言い回し酷くない!!?;」
フィン「ふっ…(瞑目微笑)
君に(散!々!)苦労させられた分を鑑みれば呑み込んでくれるかな?^^」真っ黒笑み←そこはかとなく心痛と心労が漂う
ケイト「たらたら)……;
済みませんでした;」土下座&ずーん!←沈んでる
フィン「ありがとう」困ったように苦笑
肩の上に手を置いて立ち上がるように諭し、ようやっと立ち上がるケイトに
頭を乱暴に撫で回す人が続出した
足蹴にする人では無いからね…
それが…一番大事なんだよ
生きていく上で、一番大事な根幹として遺されていった
未来永劫に渡るまで――