第88章 神聖たる導き
改めて突き付けられた実情に嘆くケイトに、全ての闇なる存在が引き寄せられ現れた…
全ての闇「正しいと言うのか…
お前達だけ
命を、自我を、記憶を、消滅させることも!」
ケイト「わかってる
それでも…
やると決めたから
あいつが守りたいんなら…
その為に――頑張ってるんなら…
それを無駄にさせていい訳ないだろ
あいつの頑張りを…これまでを…無下にすることなんか出来ない
あいつが守りたいんなら、私も守る
あいつごと、皆を…
守りたいから……
どんなに痛くても苦しくても…大事にしてくれた
それが…初代なんだ
2代目になる時、引き継ぐと決めた時点で…もう、決めてるんだ
これからの生き方も…道も!!
あいつに背を向ける生き方だけは…
する訳には――いかないんだ!!!」
ありがとう…っ(涙)
初代の声が響いた
ケイト「もう削っている実情は何も変わらない
少しでも負担が軽くなるならと始めたことだった
それで……変わらないと分かったとしても
分かった今でも…私に出来ることをしたい
そして…少しでも……あいつの想いに報いたい
私にしか出来ない頑張りで^^
私は……(微笑&涙を流す)
あいつが、初代が…大好きだから^^
愛してるから
どんなに苦しみが、痛みが、延々訪れることになっても…守りたい、大事な人だから
これが…私に出来る『恩返し(愛情)』なんだ
返して欲しいからしてるんじゃない
あいつが頑張ってきた1兆5000億年を無駄にしていい訳が無いだろ
あいつが守りたいなら何でも守ってやる
自分が犠牲にしなきゃ出来ないなら何年だって無限年だって耐えてやる
それぐらいしなきゃ……
あいつの頑張りに報いたなんて言えねえんだよ!!!」真剣
涙を散らし、粒が上空へ浮かびながら…光を発し闇を止めようとする
全ての闇が、世界の闇が一つへ集った姿だと見破り
ケイト「世界の闇
なんでかな…
痛いほど…わかる
何度も…望んだことだから……
こんな世界、滅んでしまえばと…
でも…そっち側にはいけない
生きたい命がある
幸せで在って欲しいと願う人が居る
今を懸命に生きる人達が――!
だから……止める!!
あいつ(初代)の想いを――無駄になんかさせない!
無かったことになんかさせない!!
絶対に!!!」