第87章 神化(しんか)
フィン「立場が同じなら…君はどうした」
ケイト「っ(ぼろぼろ)
自分も削らせてよ、一緒にさせてよ
ひとりで抱え込むなんてずるいよっ
俺にも背負わせてよおおおおお;;」
フィン「うん、その台詞丸々返す」
ケイト「わあああああああん;;;;;;」
フィン「辛いことは一緒に分け合おう
そう言ったじゃないか
君が言い出した事じゃないか
君が破ってどうするんだ」
ケイト「だってだってだってええええええええ;;
もう破れる寸前でいつ壊れてもおかしくなくってもう猶予も何にもなくってどうにもこうにも仕様が無いんだよおおおおおお(*T^T)
びゃああああああああああああああああああああああああああああああああ;;;;;;;;」
咽び泣き鼻水を垂らしながら慟哭を上げ続けるケイトに…
フィン「大丈夫
わかってるよ
…ちゃんと、皆にも言おう?」
笑い掛けて、頭を撫でる…
ナッシングにそう言った時のように…諭すように
ケイト「ひっく…みんな゛に?」
フィン「ああ
きっと相談に乗ってくれる
一人で突っ走る前に、なんて言ってたか覚えてるかい?」
ケイト「…ぐすっ…
相談すること」
フィン「ああ←微笑し、頷く
言ってくれないと…何にもならないだろう?」
ケイト「ひっく
ぐしっ
うん」
ごしごし
左手で乱暴に涙を拭う中…
その手をそっと右手で取って…ケイトの口へ、口付けを交わした
フィン「愛してる
たとえ触れられなくても…何度でも触れに行くよ
たとえ中に入れなくても…いつだって心は一緒に居る
だから…ひとりだなんて思わないでくれ
そんな寂しい道へ、ひとりでいかないでくれ」
ケイト「っ(ぶわっ)
(ぼろぼろぼろぼろ)←双眸から涙の粒が次々に滂沱の如く流れ落ちる
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああ
ぅぁぁぁぁうっぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ぼろぼろでぐしゃぐしゃになりながら、しがみ付いた手を腕を握りながら離さずにいた
離すまいと必死に――強く握ってくれた、手を取ってくれた
数分は経っただろうか…
滂沱の涙を流しながら、顔面が涙でぐしゃぐしゃのずぶ濡れになりながら、必死に押し殺してきた心情が少しは回復したようにも見えた