第86章 紡ぎ
ケイト「じゃあ俺も
水を神水にして木々に必ず届き永遠に続くようにする
よし」
リヴェリア「全く…規格外だな」
ケイト「お前が言うか
お前だって十二分に凄いよ」
リヴェリア「……そうか
そう思ってもらえるなら、本望だ」微笑
水で覆い、毛細管現象で常に清浄化されるように整える
流れるような動作、展開の速さに息を呑む中…ケイトがリヴェリアを即座に褒めた
ラーファル王「………」あんぐり
大きく口を開けたまま硬直する
ラーファル王に、ケイトが歩み寄り言い放った
ケイト「今、同性同士でも子を残せる治療が確立している
だから…どんな種族であっても、愛し合えば子を残せる
そして…私が龍神の娘でありながら実父の遺伝子と実母の遺伝子を受け継いだ小人族という種族であるように、片方の種族として双方の遺伝子を有した子を残せる」
ラーファル王「……ほんとうか?」
ケイト「ああ
すぐって訳じゃないけれど…
孫を3年以内に見せる、約束する」
すっ←差し出されたケイトの右手を、震える両手で取り、その場に両膝を付いて跪く
ラーファル王「よろしくお願い申します」
ケイト「!え?なんで跪いて?(おろおろ)
こ、こちらこそ!
末永く、よろしくお願い致します」跪き深々お辞儀
そう互いにお辞儀し合った後…
ラーファル王「よくやった!よく捕まえてきた!!」
ラーファル王は立ち上がるや否やリヴェリアを抱き締め、抱擁を交わした
ケイト「捕まえたって言うか、捕まえられたって感じで、狩られた感覚にちk
もがっ
アイズ「水を差しちゃダメ」
ケイト「ごめん;」
リヴェリア「ああ…大変な狩りだった」しみじみ
瞑目しながら天を見上げる、微笑をたたえるそれは…どこの絵かと見紛うぐらいに美しかった
この人とならば必ず幸せになれる
と、確信していたらしい
結婚挨拶の手土産として作った『神珠(しんじゅ)』を渡した
・30分以内ならば生き返らせられる(寿命なら不可能)
・欠損であっても治癒するし全ての状態異常も治せる
・全自動で動力源の魔力を自然にある魔素を取り込み永遠に使用可能とする
・モンスターも立ち入れない神域を作り出す
・使用者固定認識機能、引き継ぎ可能
・悪用防止機能搭載
うん……
誰も攻められないね!!!;(滝汗)
あまりのアーティファクトに戦慄した