第86章 紡ぎ
そして今日――7月3日
ジェノサイドブレイクの反動から動けず、休み
その後、リハビリも兼ねてアイズと戦い
四大天使ミカエル、ガブリエル、ウリエルへの対応に追われ、『シンセンサー』を作り出し
今(同日昼)に至る――
想像以上の激務に…
ラーファル王は目も口もあんぐりとあけていた…
開いた口が塞がらないとはこのこと…
それを聞いてすぐ思ったのが…
ラーファル王「一体いつ休んでいるのだ…?」
ケイト「誰か休みを下さい…」だばーっ
その場で泣き崩れるかのように号泣する中…
挨拶していないことに気付いたのも前日(7月2日)の晩であること←4980ページ参照
ごたごた続きで休みが取れず、気付けばここまで月日が流れていたこと
身内のみで行うということで、フィンとの結婚式の際に孤児同士だったこともあってすっかり失念してしまっていたこと
詫びて詫びて詫び倒していた←文字通り土下座、地面がへこんでいる
ラーファル王「王たるものがそう簡単に頭を下げるな!」
ケイト「下げるべきことです!いやだ!!」土下座
ラーファル王「はあ…わかった。
お前が実直な誠意あるものであることは;
噂は真実だったか」ぼそり
その後…伝承通りに動くか、と本当に小さな想いの呟きが聞こえた
ケイト「リヴェリアをやりたくない
もし逆なら火の海に投げ飛ばします
私でもそれぐらいやりたくないんだからあなたはもっとでしょう」ぐすん
ラーファル王「ああ、その通りだ」真剣な表情で頷く
「大変です!!
対応中申し訳ありません!
聖王樹に、モンスターが!!押し寄せてきました!!!
数、把握し切れません!!!百を優に超えております!!!」
ケイト「行くぞリヴェリア!案内してくれ!」
リヴェリア「ああ!!」
緊急事態と判断するや否や宙を飛んで飛び出した
森の最奥にある聖王樹に押し寄せる軍勢が見え
ケイト「技借りるぞ
樹海降誕!
よし、これでモンスター全部だな←樹木を新たに生やして全てを捕縛し取り込む
リヴェリア」
リヴェリア「ああ
神樹の導」
ケイト「へ?(呆気)
神樹にする必要はねえんじゃねえか?」
リヴェリア「念には念だ
しておくに越したことはないだろう」
あっという間にモンスター全てを新たに生やした樹木で覆い木々へと取り込み、リヴェリアが神樹と化した