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Unlimited【ダンまち】

第86章 紡ぎ





ヘレイオス街の前例もある為、民度が落ちないことを祈っていた
心配そうに腕組みし、それから両手を合わせて祈り出した


いじめや他を害する行為を、好き勝手にやりたい放題
それがこの世の実情だから、何年経とうが変わらぬ

決して――



わかってはいるのだが…それでも幸せを願わずにはいられないのだという―――



それから後…ラーファル王から案内を受けることになった
その行為は伝承に従ってのものなのだと、後にわかることになる

ハイエルフの後を継ぐリヴェリア以外は付き添うことも許されない場だという……


アルヴの王森、聖王樹の更に奥

ユグドの洞(ほら)――


ケイト「すっごい!苔がびっしり
岩戸だ」

ラーファル王「守るようにと仰せつかり、守り続けてきた
これは罰なのだと


私欲に染まった力は闇となりて大地を汚し、穢し、死に至らしめた
数多の存在を死に追いやった罪から、下された罰なのだと

我々は…代々王位を継いだ者のみに伝え、守り抜き続けてきた……全てから……五千年に渡って――」

目を細め、遠くを見るかのように、気の遠くなるような時へ想いを馳せる


ラーファル王「原初の始祖神よ」

その場に片膝を付いて頭を垂れた
それは――王族がやる最敬礼を意味していた


ラーファル王「開けて欲しい――我々の悲願を、約束を、罪を、果たして欲しい」


ケイト「――わかった」

真剣な表情で、そう言い、頷いた


リヴェリア「どう開けるつもりだ?
ここはハイエルフが代々守ってきた神域だ、魔法も発動しない場だが…特殊な力場となっていて」

ケイト「大丈夫だ
神の力を使う

五千年も頑張ってきたんだろう…
一人として絶えることなく、懸命に!!

お前達の想いは受け取った!
なら…俺はそれに、全力を持って応える!


(ぼおっ!!)←シグマとクゥーとジェイドをウィービングにして左手で持ち、右手の人差し指と中指を立てた状態で握り、その指先に力を一閃で集中させた後に、刃に這わせて神千斬りの要領で纏い

こじ開けてでも開く!!
(ばっ!!)←飛び上がりウィービングを上段から振り被る

一閃――神千斬り!!」
『ならん!!』かっ!!←強力な思念
ばしいっ!

ケイト「へ?」どさっ←ぽかーんとした顔

瞬時に結界か何かで無力化され、空中で制止し、中空で解放され尻餅をついた


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