第86章 紡ぎ
ラーファル王「お前にわかるか!!!?(わなわな震)
流石はあなたの娘ですと全員から喜ばれる中で、賛美の声ばかりで、反対の声は一つも無い!!
それでも認められない私の心をおおおおおおおおおおおおおおお!!!」だばあああああああああああああああ
血の涙が慟哭のように次から次へと流れ落ちていく中…
出迎える準備も進めていたのだが
対応に追われる動きが頻繁に多過ぎたこともあって、大変だったようだ;
いっそのこと…異種族との間に子を残す等以ての外だ、女性同士等子を残せないだろう、等と来ればよかったのだが…
始祖神様だから何とかしてくれる、悪いようには決してしないだろう、そう努めてくれる人だから、と…楽観的な言葉ばかり
それが早朝起きたばかりの時を境に、山のように一度に来たのもあってか、苦悩のせいか、長く伸ばした翡翠の髪に気品に満ちた顔立ちは曇っていた←4980ページ参照
通常のエルフにも増して子宝に恵まれにくいハイエルフのラーファル王にとって、唯一の愛娘であるリヴェリアの存在は掛け替えのないものだ
ラーファル王「お前にわかるのかあああああああああああ!!!」
ケイト「誰にもやりたくございません!!」
ラーファル王「そうだろう!!!」
ケイト「誰にも渡したくないです!!!」
ラーファル王「そうだ!!!」
ケイト「一生閉じ込めて可愛がって何が何でも守って愛を死ぬほど注ぎ込みたいです!!!」
ラーファル王「わかるかその気持ち!!!!」
ケイト「はい!!」
ラーファル王「だが…嫌がるだろうなあ」
ケイト「はい
なので、本人のやりたいことを手助けしたいです
そして…私より先には絶対に死なせません」
ラーファル王「そうか…
ならば良しというと思うなよ!!
ケイト「勿論です!!!
もし逆なら火の海に投げ飛ばしますので!!」
もし逆なら絶対断固でも渡さん、と意思を示した
ラーファル王「……(ぽかん)
ぷっ…
はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!^^
済まん…試すような真似をしたな」
ケイト「?いえ…何も試されてませんが?」?←首傾げ
毒気が抜かれたのか、笑いが止まらないラーファル王に
ケイトは首を傾げていた
『……』すっかり蚊帳の外
リヴェリア「何を言っているんだこいつらは…;」
ロキ「ぶあっはっはっはっ!あ~おもろ~!^^」
