第86章 紡ぎ
げらげらと笑うロキの声等お構いなしに…
ケイトは至って真剣で、
もし逆ならこんな出来た娘意地でも渡したくない、嫌がっても離れたくないと意思表示しただけに過ぎない、といった認識だけだった
で、それを馬鹿正直に包み隠さずに伝えていた
先に挨拶に行くことも考えられたが、挨拶に行く最初は正妻であるリヴェリアがいいと
それが済んでから他の方へ挨拶に回って行けばいいと考えていたということ
正妻ならぬ正夫、その墓前への挨拶は既に済ませた
そして重婚をする気は無かった為、幾度と無く断ってきたのだが…重婚届けを出すに至ったのは、神に至ったからだった←6月22日の晩、2196ページ参照
神の力を身に付けるには、死ぬほどの修業が必要だ
それも5000年もかけて頑張ってくれた
更には、終末神(始祖神の闇)との戦いの折、闇との戦いの時も、駆け付けてくれた…それもあって、重婚届けの願いを受け入れた
だが当初の重婚届けは夫婦ではなく『家族』の契りとしてのものだった←2023,2150ページ参照
当人同士のみの義兄弟の契りのようなものといった認識であった為、挨拶をしない予定だった
しかし
6月27日、世界ごと全てを消す癌を消す際に邪魔するだろうということで殺される←3728ページ参照
同日中に夫婦という形となり、←3806ページ参照
正妻をリヴェリアに決めた←3973ページ参照
7月1日、重婚式という身内のみの結婚式を挙げるが、当初の予定(6月26日、3077ページ参照)通りに進めてしまった為、当初の目的とは異なるものとなってしまった
夫婦という認識に変わったのはつい最近だった旨も併せて伝えていた
それから矢継ぎ早に世界の終わりにも等しい事態が続きに続き、オリンピアの火等への対応、世界の浄化の件も相まって、殺され掛ける事態が続きに続き、つい先日も殺され掛け、
落ち着いて挨拶に回る時間も取れず、正妻であるリヴェリアを差し置いて近い順に回っていく等という訳にも行かないし、手紙だけで済ませる訳にもいかないし、やはり直々に手土産も持った上でしたいという希望もあり、
国を発足したばかりでまだまだやるべきことが山積みで落ち着いていないこともあって、体制が落ち着くまで国の仕事に努めていたら、ここまで遅くになってしまったということを伝え、深く深く何度も頭を下げて詫びていた
