第86章 紡ぎ
癌にならない為の言葉はこうするとして…
でも何でシンセンサーの形状、ドラゴンレーダーと同じの?」
『う~ん…』
シズク「手に馴染むから」
フィンクス「扱いが楽だから」
フェイ「猿でもわかりやすいね」
ケイト「そう言えばパンちゃんと同じ魂だよね、シズクって」
シズク「ん?
あー…同じだね」けろり
ケイト「よかった^^
やっぱりかー!」キラキラ
シャル「操作がしやすいのもあってそう決まったんだよね
何?
ブルマさんから貸してくれって頼まれた?」
ケイト「参考までに見せて欲しいって
現在進行形で伝わってきたから、出来たら見せてあげられない?」
シャル「いや…貸したら二度と帰ってこない奴でしょ」たらーり
ケイト「必ず返すって言ってるからさ」
シャル「ええええ
あー…まあ、形状だけ貰ったし……
持っていくから実践してみせるだけでお願いしてもいい?
夢の中で
それなら負荷もかからないで済むでしょ」
ケイト「あ、そっか…
癌の闇を検知するってことは、感知する為に一部とは言え力が癌の闇に触れてるから」
シャル「そう
癌の闇に対抗できる神が持ってないと危ない
だから神でない人に、ましてや癌に対抗する力を持ってない人には尚更貸し出せないんだよね」
ケイト「ジー……)
対抗する力も付与する?」
『ダメ』
フラン「危険過ぎる」
シャル「検知するだけならタダだから」
フィンクス「逆に魂を壊す可能性が高い」
フラン「強過ぎる浄化も毒だ」
『魂の許容量は皆一緒だからダメ』
ケイト「了解、ごめん;
想いを無いものと扱うこと
死んだとしてもなお守ろうとする想い
それを見ないことが、二度目の殺しだ
それが…全ての寿命を縮める
始祖神の負担を増やすことで
人殺しなんだよ、生来の
癌ってのは…人を見ない心を持った、自らを思い遣る想いを見ない、人からの好意を取って殺す、人殺しなんだ
恩人殺しなんだよ
そういう認識で合ってる?」
『合ってる』
ケイト「自らを大事に想う想いを利用するだけで、何も返す気も返すことも一切無い人達?」
『そう』
シャル「「『大事にしてくれる人』の負担や迷惑を見ず、配慮せず、減らそうとしない、大事にしようとすらしない」
だから「癌」になる
OK?」
ケイト「OK!!」ぐっ!!
テロップ『ケイトはメモに付け加えた!』