第86章 紡ぎ
ケイト「控えに載ってない者達ってことは…」
ウリエル「まだまだおりますので。
創世神の親を殺した、癌一族は」
フィン「ひとつ質問をしてもいいかな?」
ウリエル「どうぞ」
フィン「……
癌一族と言ったね?
つまり…必ず癌になる本質を洗い出すことで遠ざけようという訳だ…
だが…創世神の親を殺した、癌達…その中には、隠れ癌が含まれてはいないということじゃないのか?」
ウリエル「いい質問ですね。
答えはNoです。含まれていますよ、癌一族として…」
フィン「では何故、隠れ癌までは記載されないと答えたんだい?」
ウリエル「…それは……まだ癌になっていなかったから」
ケイト「つまり、後天的な癌が隠れ癌で、先天的な癌が癌一族なんだよ
魂の
で、癌に触れ合わなきゃわかんないから、癌に触れさせなきゃ癌にはならないから、記載はされないって結果になっちゃうんだよ
えっと…言葉遮っちゃってごめん;
合ってる?;」
ウリエル「いえ。合っています。
流石ですね」微笑
ケイト「いや、そんなことは;」
ウリエル「謙遜なさらないで下さい」
ケイト「でもまだ!私は何にもできてなくって!;」恐る恐る両手を前に出す
アイズ/ウリエル/フィン『この世のみに影響を押しとどめてる!!/でしょうが!!/じゃないか!!』
ケイト「…‥…ははは;
それ言われたら何も言えないや;」視線逸らし
ウリエル「兎も角…(こほん)
当時、創世神の親を殺したというのは事実です。
ですが…実際に直接手を下したのは癌一族、癌に加担して手を下したのが隠れ癌という訳です。
どちらも癌一族と纏められればよいのですが出来ません。
なので…可能だが不可能だという結果になります」
ケイト「誠実な人で助かるわ。ありがとう(お辞儀)
とってもわかりやすかった」
ウリエル「いえ、大したことでは」
ケイト「謙遜はよそうよ。
お前が居なかったらどんなけ心を病んで痛めていたことか(嘆息)
本当に…ありがとう(微笑)
大好きだよ」
ウリエル「…←呆気にとられ、口を開けたまま固まる
(ふっ)←微笑をたたえ
…(始祖神様と同じことを言うのですね)←口角を上げる
…お褒めに頂き、光栄の至りです。
絶えの無い感謝を御身に捧げます。
いつもありがとうございます。創世神様」深々お辞儀
ケイト「私の台詞だ^^」
