第86章 紡ぎ
ケイト「ぴたっ)
…‥…←瞑目し、意識ごと集中させる
(己の持つ、全てを…一点に!!)」
アイズ「ピクッ!)来る!!」
ずおっ!!←完成形が発動
ケイト「(閃光のように!!!)うおおおおおおおおおおお!!」かっ!!
アイズ「リル・ラファーガ、バースト!!」
「「一閃!!」」
ごおっ!!!!!
凄まじい衝撃波が吹き荒れる
熱と風が一つに混じり合い、大きな渦となって、竜巻を起こして上へ上へと昇ってゆく
ぱきぱきぱき
互角
割れていく
激突し合った剣先同士が互いに削れ合っていき、割れて行く
それと同時に
ケイトは脇差を手放して、踏み入ると同時に左拳でアイズの右頬を殴る
拳が触れる直前アイズも弾かれるように細剣を手放し、ケイトの左頬を右拳で殴ってきた
殴り合いが始まり蹴りの応酬へ続く
アイズの拳をケイトは右手で当たる直前で払い、左拳を繰り出す
迫るそれをアイズが避けた瞬間、ケイトは左拳に右手を添えて左肘打ちに切り替える
それで出来た死角に紛れるように、アイズは左拳を鳩尾に突き立てようとしていた
身長差もあってアイズが体制的に身を低くしていて前のめりになっていたのもあって、そこから反撃が始まった
ふっ!
アイズ「!(消えた!?」瞠目
アイズの右膝の上に左足で上に乗って飛んで、左拳をかわしながら踏み台にして右足で上に乗って飛びながら前転し、
上空からの左足によるかかと落としを、ケイトはアイズの頭頂部めがけて振り下ろし、アイズが右腕でガードした
そのまま繰り出されたケイトの右足の蹴りがアイズの左足水平蹴りによって相殺され、宙に浮いたまま回転しながら蹴りを連撃するも全て防がれる
蹴りが交差し合う中、ケイトはワザとアイズの蹴りとぶつからないように避けることで空振らせて体勢を崩させ、ようやく右足による脇腹への蹴りが決まる
互いに距離が開く
ケイト「ハン!バー!!グーー!!」
最終形態のハンバーグが出た
コロッケの必殺技だ
ケイトの全身に炎を纏った拳に対して
アイズの全身に風を纏った拳をぶつけ、火花を散らして相殺される
途方も無い衝撃波を伴う激突と共に互いに吹き飛ばされ再び距離が開く
すっ!←天に右手を上げる
地面に右膝を付き右掌を付ける
ケイト「ウー!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
地面が揺れ、大地の熱が集い、灼熱の左拳となって高まっていく
