第86章 紡ぎ
アイズの要望は、2人きり&戦いだったね…そう言えば←4750ページ参照
戦うということで、
アイズはケイトと戦える場所、広場へと移動していった
リヴェリアがケイトに声を掛けようとしていたが、僕は肩に手を掛けて止めて頭を振った
アイズに任せようということになった
……したい気持ちもわかるけれどね…(腕組み瞑目)←実は同じ気持ち
僕達は挙って集い…過去を映す水晶に映る、2人のやり取りを注視していた
勿論…昼にリヴェリアの故郷であり実家、アルヴの王森に着けるように準備もしながら……
神速艇なら水さえあれば透過できる為、通り抜けることでショートカットできるだろうと←4810ページ参照
白竜はこっちに来てもらっておいた
デートの邪魔をしてはいけないからね
草原の広場にて――
アイズとケイトは向かい合っていた
ケイト「本気で…いいんだな?」
アイズ「勿論!」こくり
深々と頷くアイズに対し、それに応えるように…ケイトは力を解放した
ケイト「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
全身から炎が舞い、熱気が渦を巻いて吹き荒れる
それに思わず息を飲み込む中……
精霊『火事いいいいい!!!!』
ケイト「い!!!?;(ぎょっ!!)
鎮火鎮火!結界!!!;」
じゅうううううううううう←水を撒き散らすと共に鎮火し、周辺の全てを水の結界で覆う
ケイト「よし!
結界張った、大丈夫、よし!」
指差し確認すると共に、再び同じ動作を繰り返した
ケイト「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ごおっ!!!!!
文字通り…全力全開、といった感じだった
ケイト「クゥー、シグマ
ジェイド」ぶううんっ!!
左手を緩く拡げてアイズに向けて伸ばす
左手の人差し指の上にクゥーを乗せ、
クゥーの羽がエクセリオンブレードのような形状を取って柄が左手の中に納まり、シグマと共に水の刃となる
そしてジェイドによって刀身のみが発光し、レーザーブレードのように熱を発し、
軽く切っ先をケイトから見て右へ傾けてから左側へ振るうだけで熱線が過ぎたかのように熱を発しながら、草原に赤く線を残す
アイズ「シルフィード
竜の巣」
胸の前に構えたシルフィードの細剣に、竜の巣の風の嵐が纏わり付き、近付く全てを周辺へと薙ぎ払ってゆく
炎と風が…今、一つに交わらんとしていた