第86章 紡ぎ
『原初の始祖神』
神として完成した段階で、創世神の膜から創世神として認められた際に、膜は二重となり、外側に与えられた膜によって中にある魂が削られて『実在化の力』とされて周囲に伝布させられる(本人の意志は関係ある)
伝布(でんぷ)とは、伝え広めること
全てを実在化させる程の力を持つが、代償として実在化の対価を支払い続けないといけない(始祖神以外には出来ないから)
ケイト「う~ん…痛みの件なんだけれども」
『?』
ケイト「足りないぐらい
これでも
形容が難しい
さっき言ったことの5億倍ぐらい
目覚めた段階から削られる
膜を与えられた瞬間から
だから目立つ
すっごく光るから
眩しい
それで二番目がすぐに頼んできてた訳だし
当時、新米で神になったばかりで切符貰って入る所だったんだけどもね…
まさか入り口で止められるとは」
リヴェリア「そんなに削って大丈夫なのか?」
ケイト「あー、ハイペースだけど大丈夫だよ
本来なら寿命は無限だから」
アイズ「無限?」
ケイト「限りがないってこと
永遠に生き続けていられる
だからこれだけの負荷で済んでる
一兆五千億年に縮まる程度で
他の人なら一瞬しか持たない
だからいい
全身を貪り食われてるようなもんだな」
『ぶほおっ!!』
リヴェリア「もう少し言葉をだな…;」
ケイト「どんなに選んでもこれが一番しっくり来たんだもの、状況的に
全てにとっての心臓なんだと
今になって思えば…
癌と対面した時点で吐き気がするのは、
実在化をする立場であるが故に急激に削られる分が増したからで、一種の防衛反応なのかもしれない」
原初の神々『正解!!』
ケイト「あ、やっぱり」
アイズ「でも…‥…」
ケイト「ん?」
アイズ「痛い…んでしょ?」ぎゅ←自身の腕を抱く
ケイト「ああ←真剣な表情で双眸を見やる
でも…私にしか出来ないことだ、だからやる(真剣)
それでいい(微笑)
好きだから^^」にっ
アイズ「瞠目)!
…‥…(くす)
私も^^//」
ぎゅうっ!!
そのまま涙を浮かべながら抱き着くアイズに、ケイトは笑って抱き返していた
外見は…神の白い光が身を覆うのみ
といった完成形になった…
はずなんだが……
ケイト「なあ…外れる気は?;」
天翼天輪上着腕輪『ない!♪』
結局、元に戻ったそうだ