第85章 エラー
人身御供だからね…
夢に出てきたそうだ……
両腕首と両足首と腰を錠で繋がれ万歳した状態で直立不動で宙に固定されたまま、真っ黒な闇を浄化出来ないからと永遠に全身に掛けられ続け、その度に全身が引き千切れ飛ばされる悲惨な痛みが走り続けるという――
地獄の悪夢を―――
ケイト「いつまで経っても授業が始まらない学校に通ってるようなもん、身にならんわ
先生と一緒になって好き勝手やって暴れたい放題やりたい放題暴走し続けてるんだからさ
『爆発するまで一緒になって』」一字一句強調
出たら全てが消える
それがわかっているからこそか……
出たくても出れない
代わりになる人が、次期原初の始祖神しかいない
それ以外は全て、創世神の膜に圧殺されるから――
全てを守る為に―――
一つとして消させない為に――――
その証こそが、次世代の証が、創世神の膜――
『創世神』の心、その主人格が『始祖神』…水という本質…どんな存在であれ消えて欲しくないと望む優しさ……その主人格が『剪定』…火という心…どんな役割であれ決して投げ出さない、強い心………
根っこ(魂の心)が同じ(お揃い)
火
始祖神、滅神、邪神、世界神、調停神
廃棄神の心
木
始祖神は火と木が一体化したものが心なので惹かれ合う構図になり勝ち
清浄神の心は水
時空神の心は光
ティオナ「何で消すの!!?この世を」
ケイト「Why?(何故?)
ふっ
The foolest(愚かな)…
白アリを駆除するのに…問答が必要か?
それも…家が消える寸前という瀬戸際に
一人の独断で決まったことじゃない
話し合って決めたことだ…未来も全て見た上で!!
癌は…世界も、この世も、何もかもを消す
そんな闇をばら撒く、人の魂の膜も自らの膜をも闇に変えて全てを消す闇を
そんな中で、その癌化も止めずに巻き込まれなくて当たり前?守られて当然?ほっとけばいい?
危機感が足りないんじゃないか?
そんなんじゃ自分の身すらも守れない!だから癌化に感化されやすいんじゃねえか
この世界も…!この世界に住まう人々も!!
(ギリッ!)
させない――癌になんか
原初の始祖神と、それ以外でなら…原初の始祖神を取る!
ひとりには…させない!!」
【同化が完了しました】
その折――再びアナウンスが流れた