第85章 エラー
ケイト「そんなこと…思わ、なくても」
ネヒト「いいえ…あなたを大事に想うものは皆、想っております。
あなた様のことを、大事に…
だからこそ…思うのでございます。
どうかご理解を…」お辞儀
ケイト「………
(じわっ)←伝わってくる、むせ返る程の温かな想いに、不意に涙が浮かぶ
……
ありがとう」瞑目
やっと絞り出せた言葉が、それだけだった
夢の中の邂逅、そして助言…によって、わかった
この世の水槽が限界で、あちこちヒビが入っていること
その取り換えの為に、どうしても必要であることも
神の魂と霊体が著しく傷付いた場合にのみ体を除いて体以外の全て…つまり意識ごとこちらに飛ばされるのだということも――そしてここで休ませて修復させるのだということも……
ネヒト「その状態…ジェノサイド・ブレイクは、二度と使わないことを推奨致します……
あなたの身体が、霊体が、持ちますまい。
ギリギリなので」
ケイト「…わかった…←真剣な表情で頷く
よく休めた。ありがとう」微笑お辞儀
ネヒト「いえいえ、勿体のお言葉でございます」
その言葉に…姿勢に…ある人の姿が、原初の始祖神の記憶から浮かんだ
ケイト「ミカエル…ありがとな^^」にっこり
ネヒト「は…?
…ははは
ふふふっ
些細なことに存じます。
また^^」
ケイト「ああ、また^^
それと…些細なことなんかじゃないから!覚えてろよ?(ウィンク)
あの世に行ったら、原初の神々界に行ったら…目え一杯お返ししてやる!嫌がってもな!^^(大好きだから!」
ネヒト「ほほほ、お手柔らかに^^」お辞儀
そうして――別れを告げた
一時の別れを―――
ちゅんちゅん
鳥のさえずりが聞こえる
身を起こすと、皆が近くで眠っていた
ケイト「んー←伸びをする
(やりたいことリストでも作るか。
んでもって…生き方を模索しないと……
お前達を守りたい…
お前達に、人に、縛られない…
人依存の幸せじゃなくって…自分を満たす幸せを……
料理が好きだな…
皆が褒めてくれるからなんだけれど……
あんま、お腹の容量は大きくは無いけれど……)
前を向かなきゃな」ぽつり
皆の為にも…自分の為にも……前に進んで…生きて行きたいから―――どこまでも、いつまでも…共に…一緒に……居たいから(微笑)