第85章 エラー
「「困ったな…」」
そう思ったのも束の間…
ケイト「うううううううう;;」
悩み足掻き続ける僕とリヴェリアに対して、胸に顔を押し付けてこられた
涙でボロボロの顔を……
ありがとう――
そんな想いを痛切に感じた
「「ふっ」」互いの顔を見合わせ、笑い合う
フィン「ま…気長にやるさ」肩を竦めて笑う
リヴェリア「ああ…(微笑)
少しでも…憂いが晴れるようにな」なでなで
ケイト「ひっく…ぐすん」
フィン「ケイト…何をしたい?
君は…心の傷が深いから…助けられない側の気持ちが痛いほどわかるから…
そうなるのもわかるんだけれど……自分と重ねて」
ケイト「違う!
…同じ想い、させたくない、だけ…
痛い想い…人が痛いのは、何倍も痛い」
フィン「うん…君の感覚だね?」
ケイト「そう!!;」ぐすん←ごしごし
フィン「じゃあ、改めていこう」
ケイト「どこに?」ぐすっ
フィン「いや…行き場所じゃなくて;
生き方だよ」
ケイト「へ?」きょとん
フィン「……
癌に肩入れをするのはダメだ。
無駄にさせないこと、そのことに重きを置こう?」
ケイト「少しでも減らす?」
フィン「…ああ…言い換えればそうなるね」
ケイト「……←真剣な表情で顎に手を当てて考え込む
わかった…(こくん)←頷く
やってみる」ずびっ←真剣な表情でフィンの目を見る
リヴェリア「無駄にさせないにしても、具体的に何をするつもりだ?」
フィン「癌を多く出させない。救えるものだけ救う。他は見ないようにする。
第一…癌とは、自分達ばかりで、『人を見る心』を無くした者達だ。
癌に騙されている人達に、自分達は蔑ろにされていることを自覚させ、癌の本質を見誤らないように促そう」
ケイト「なるほど!(ぽんっ!)←手を打つ
…それなら出来そう!」
フィン「後ろばかり見ないで前を見ないとね?」
ケイト「気を付ける」こくこく
リヴェリア「だが…余計な世話だと言うものも出てくるだろう」
フィン「覚悟の上さ。そればかりはどうしようもない←お手上げ
何もやらないよりはマシ。
それだけにして、後は流すように努めよう」
ケイト「うん…
一緒に生きる(真剣」ぎゅむっ!!←フィンの胸に顔を埋めて強く抱き締める
ありがとう
と小さな声で付け足された
こちらこそ、と僕は笑って返した