第85章 エラー
リヴェリアの父、アルヴの王森(おうしん)を治めるラーファル王は…愕然としていた
唯一の子であり娘、リヴェリアから手紙が来た
森を飛び出てから30年…初めての珍事に、恐る恐る封を切った
あのじゃじゃ馬お転婆娘のことだ、どんな内容が書かれているか…開ける前から恐ろしさが滲み、溢れ出していた
だが開けなければ始まらない、とばかりに…ようやっと封を己が手で切った
その内容は…以下に続く
奇しくも…ラーファル王の予感は当たった――
ケイトという小人族の女性と結婚した
ラーファル王「なにぃ!!?」
許しも得ずに何を、と読み進めていくと
原初の神々関連の情報がつらつらと書き出されており…
彼女は原初の始祖神様だ
ラーファル王「は!!?」
私は原初の世界神だった
ラーファル王「なんd…だ…と…」ぷるぷるわなわな
ケイトは神国の王だ
ラーファル王「!!!?;(外交問題!!?」
明日そちらに着く
ラーファル王「・・」ばったーん!!!!後ろに倒れる
側近「王おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!;」真っ青
ラーファル王「ぶくぶくぶくぶく・・」泡を吹いたまま卒倒中
最後の一言が止めとなったのか、それを境に微動だにしなくなった
文字通り卒倒という形で幕引きをしたのだが…
明日早朝には飛び起きて準備に勤しむことになったという……
ケイト「挨拶!挨拶してない!!!」
『?』
リヴェリア「そんなことは気にしなくていい」
ケイト「いや気にするよ!大事にしているものを貰うんだから!!
大事なら尚更だ!!!」
リヴェリア「…そうか//」ぽっ←そっぽ向く
まんざらでもない、という顔をするリヴェリアに…むくっと嫉妬が首をもたげてこちらを見て来た
フィン「……」じいいいい←不満気じと目
リヴェリア「ふっ(普段の仕返しだ」
これ見よがしに笑うリヴェリアを、見ているしか出来なかった
テレビでは我関せず…
ダンジョン60、61階層【千蒼(タリア)の氷園】
そこは……デートスポットとなっていた
氷の園という名の通り…
氷の氷柱のようなものが天井から水晶のように生え、棘が地面から生え、幻想的な光景を露わにしていた
その光の反射から、綺麗なライトアップのように見え…かなり写真映えするとかで特集が組まれていたようだ