第85章 エラー
癌に加担したのだから責任を持て、とのことだった
春姫やヤマト・命も消えている時点で気付け、と言われた
だが…名前の部分がどうしても聞き取れずにいた;
その面に関してはやむなしと処理され、流すようにと言われ文字通り流された
やはり…記憶の方からの、癌が実在したことによって癌化の浸食が来る可能性もあるからかな?
邪神「違う」
そう考えていた折、即座に切られた
邪神「実在したという記録自体が癌化を齎すのだ」
と言われたとほぼ同時に全員が頷いた
フィン「なら何故記録を取っておくんだい?それも癌になった者達のを。
癌が冒険者として登録されたのが1月16日…見た所出生から全て取り揃えているようだが」
と書類も照らし合わせながら聞くと…
同じ魂を存続させない為、控えとしてデータのみ取っておき、闇が出ないようにだけ注意して封印しているのだと言う
なるほどね…
その言葉にようやっと納得した
半分だけ
つまり…同じ魂が生まれた時に、すぐわかる控えを取っておこうという訳か
で、すぐには消さず時空神に渡して見てもらい、道に応じて振り分けてもらうという方針なのかな?
その疑念に頭を振られた
即刻消す為、だと言う
何にせよ…
ケイト(始祖神)『自らの責を蔑ろにし、人だけに押し付け、責任も取れん輩が数多くおる』←1471ページ参照
始祖神『その好意を、信頼を、「責任逃れ(正当化)」に利用するのが「癌」!』←4117,4118ページ参照
始祖神や創世神が言うように…信頼に対して責任逃れに走る馬鹿、蔑ろにする癌の為に、加担する謂れは無い。という訳か……
『そう!!!!!』強く頷く
『そのとーり!!!』
全員が頷く…
あれ?始祖神はケイトと一緒に泣いていたはずじゃ…←後ろを振り返る
泣いていた;
『うわああああああああああああああああああああ!!;;』
どうやら分身だったらしい…;
7月16日には確かオラリオでは挽歌祭が開かれるはずだ、ちょうど寄れたらいいかな…
過去の英雄達を哀悼し亡くなった冒険者を弔う、極東で言うお盆だ
予定を一応確認していたが…
やはりこういった始祖神とケイトの問題は当人同士で解決するに限る訳だし…本人が吹っ切らないとしょうがない
というのもあって…その意見もまた原初の神々も同じだった為、沈黙して見守っていた