第85章 エラー
震えが止まらない
涙も、止まらない
押さえ込んできた想いが…やっと封を切られたように、堰を切ったように…零れ落ちて行った
涙と一緒になって―――
そうだったのか…
やたら死にたいと願っていた理由…
一緒に生きたいと願っていながらも、そう想っていた理由←4684ページ参照
何度もよぎっては止まらない、仕方ない理由
その理由(全貌)が明かされた瞬間だった
涙がポロリポロリと零れ落ちては止まらない中…始祖神が震えながら叫んだ
始祖神「馬鹿あああああああああああああああああああああ!!!」瞑目
きいいいいいん
自棄(やけ)になるな、とばかりに叫ばれた
ケイト「……?」
涙を零しながら顔を上げるケイトに、始祖神は慟哭を上げた
始祖神「そんなこと!望んで!想ってるんじゃない!!
あなたが!大事だから…!!大事だからあああああ!!!
なのに…っ!!(じわっ)
粗末にすること、望んで、なんか…いな…い
わあああああああああああああああああああああ」
ケイト「っ…(嗚咽)
ぅ……(ぷるぷる)
わあああああああああああああああああああああ」
堰を切ったように共に抱き合って咽び合う中、僕達は何も言えずにいた……;
そう言えば癌の癌化を止められなかった癌の主神はどうなったか、とふと気になって聞いてみた
即座に消した、と言われた
たとえ神であったとしても消す処罰は変わらない、とのことだった
癌のLv.3へのランクアップは一か月と九日だったのだが、一か月として処理されて九日の誤差は無視されたというのに、ケイトが総合一か月半でLv.9に到達した件について一か月半と一日じゃ?と癌の主神がケチを付けてきたことを思い出していた。
その折ヘルメスが癌のその一件を曝した上で、晩6時に登録した件と実際に冒険をし出したのは1日後であること、この神会は晩6時になる前だと指し示して妥当だと言い、やっとこさ折り合いが付いた。
とロキから聞いたんだが…
どの世界でもそんなことを…?;
していたらしい
皆から頷かれた
その神の魂は全て一切合切消されたという…
全ての世界、同じ魂は地続きなのだと言われた
たったの一つでも癌になれば、他の世界でも必ず癌になるのだと言う
たとえなっていない世界があったとしても時間の問題だと――
恐ろしい…