第84章 竜の巣
わちゃわちゃと喧嘩し出す2人をよそに…
ケイトは頭上の光を見、それから祠を見て…
それから目を瞑って…地底から常に湧いている水音以外の音がしない…そんな水音の中……重々しそうに、口を開いた
ケイト「……
ここは…神域みたいなものだから……
穢されたくない…荒らされたくない、って…
結界を張られていたのもあったみたい…龍神様がいる、黒い…同じ水神様に分類される神様が……
だから……ここは閉ざした方がいい。
守りたいんだ…
大事な場所だから……立ち入れないようにしたい。
ここに住む、神の意思を尊重して…綺麗なままにしておきたい、人の手の入らない…念も何も無い、清い、穏やかな、のどかなままで、いて欲しい……健やかに、幸せなままで」微笑
ありのままの姿を大事にしたい、慈しみたい…
何より…幸せであって欲しい……
ケイトのそんな想いが、沸々と込み上げてくる想いが、伝わってきた
ティオナ「うん、わかった!」微笑
そしてここは閉ざすことにした
人の立ち入りが出来ないよう念入りに封じて…
ただし…想い出の地として大事に保護し遺すよう、徹底しておくように通達した
ケイト「なんかさ…水竜って」
『ん?』
アル「ラプー!!」キラキラ
ディ「きゃー!!」キラキラ
三剣士『危ないです!!;』水竜達に駆け寄る2人に結界を張る
ケイト「そう…(瞑目)
ラプラスみたいなんだ!」キリッ!←開眼
フィン「うん…言いたいことはわかるけれど…‥
何でわざわざカッコつける必要が?」
ケイト「カッコつけてないよ!?;」ガーン!
フィン「まあ置いておいて…
なるほど…確かに似ているね。
甲羅も無く、手足はヒレじゃなく水かきが全体に付いた5本指だけど」
ケイト「この子…モンスターなの?」
白竜「きゅ!」こっくり
ケイト「今一信じられない…;」
メイ「魔石、あるよ?
水中迷宮、ここから先に水脈だまりがあるから、そこに創る?」
ケイト「うん、お願い」
エル『ああ!絶滅種の復活!!』
エル「是非立ち会いたかった!!」くうっ!!
ケイト「とか言いながら来てるじゃん;」
エル「え!!?;」驚愕
テラン国王『面倒だから神術で送ってやった。
帰りは拾うから思う存分堪能してこい!!』
エル「ありがとうございます!!!(深々お辞儀)
やったあ!!!」拳掲げジャンプ
