第84章 竜の巣
ケイト「世界全体にまで行けるけどどうする?やる?」
『やるな;』困惑&ペシリ←頭を軽く掌で叩く
ケイト「はい…;
確かに恐怖政治と一緒だよね;ごめんなさい;」お辞儀
そんな言葉の中…
竜達の反応を窺った所……
皆無だった
というより…静寂以外何も残されていなかった;
ケイト「………
どうしよう…モンスター反応がない;
マッピングして表示してみたけど、赤の表示が皆無;青の表示も;」たらたら滝汗
フィン「赤?青とどんな違いがあるんだい?」
ケイト「赤はこちらや人類に敵意や害意を持ってる対象、青はその逆で持ってない対象。
その両方が無いってことは……;」
リヴェリア「なるほど…
生物は存在しない、ということだな」
ケイト「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ」ムンクの叫び
今度はケイトが、か細い消えそうな声で断末魔を上げた;
うん、心情はわかる;
だが百も承知のはずだ;
急で急いていたとは言え、やむを得ない所も間々ある;(う~ん)←腕組みし瞑目したまま天を仰ぐ
フィン「仕方ない。やったものは戻らないのだし」
ケイト「はい;」しゅんっ←肩落とし落ち込む
一人ぐらいはいると思っていたとのこと…
いる訳ないだろうに;
竜の谷から凶悪な竜種が流出し続け下界の荒廃を進めている、といった報告を聞いた時点で察してくれ;
そう苦言を漏らすと
ご尤もで…;と、すっかり委縮し切ってしまっていた;
体育座りし肩を落とし嘆息を零すケイトに…
ぽんっ←肩の上に手を置く
アイズ「元気…出して?;」おろおろ
ケイト「……」ずううううううん
フィン「まあやってしまったことは仕方ない。
切り替えよう」
リヴェリア「簡単に言うが出来ると思うか?」じと目
そう促がされるまま指差された先を見ると…
ケイト「はあああああ;(ずうううううん)
ごめんなさい…;」しゅうううううんっ←今にも消えそう
目も当てられないとはこの事;
すっかり意気消沈してしまっているようだ;
メイ「ダンジョン、作る?」ワクワク&キラキラ←今来たばかり
フィン「済まない、少し待ってくれ;」
元気付けようという心遣いは嬉しい
だが今は無理だ;
そう諭し、しばし待ってもらうことにした
が…
ティオナ「この窪みは何だろ?」
マップの異変に気付いた
