第84章 竜の巣
ヘレイオスは元々『クリエイト(神の因子)』を宿していた←291〜294ページ参照
だが使えるようになったのは、晩年になって土地を離れてから…
元々『神の因子』を持っていた所に、『精霊神からの精霊寵愛』と『精霊王の半身となる為の血の契約』により『『精霊の因子』』が入り込んだが故
神の因子も、精霊の因子も、人を選ぶ
神の因子も精霊の因子も持ち合わせたが故…←4243ページ参照
神聖な魔力と共にクリエイトを使えたという訳だ、『神の子で精霊王の半身となるもの』のみに限られた話だが
2175~2180,2230,4187ページ参照
つまり…ケイトは水の龍神の娘として神の因子を持っていた
だからこそ、精霊の因子が遺伝的に付け加わったことで、クリエイトが使えるようになったということだ
その祖先の中で発端となったのは…
ヘレイオスは雷神の孫として神の因子を持っていた
ヘレイオスの妻は雷の龍神の娘として神の因子を持っていた、だが精霊の因子は組み込まれなかった為クリエイト発現には至らなかった
要するに…家系上、精霊の因子(精霊王の血)を有する者のみに、精霊王の骨である十字架が反応し、代々受け継がれていった←1038ページ参照
そのものと、神が結ばれれば神の因子を得る
それに伴い、クリエイトが発現する
といった流れである
その精霊王であるアルルェーチェは、原初の始祖神という神の分身でもある為、原初の始祖神同士というのも相まって…途方も無い力を発揮したという訳だ…
精霊とは神の分身
精霊の因子と神の因子…双方の異なる点は、精霊の因子は精霊のみであるのに対し、神の因子は精霊の因子も含めた全ての因子を配合している
神の因子とは元来、神の子となる上で神の力だけは受け継がさない代わりに宿すもの、因子に過ぎず神の力は与えられないもの
だが、そこに精霊の因子が加わったことで、神の因子が精霊の因子が認めたのならばと神の力を与え、神の力の発現に至ると共にその為に必要な『己の魂であると同時に、それを含有した心』と『神聖な魔力』が遺伝子的に組み込まれたという
神の因子も、精霊の因子も、人を選ぶ
中でも、神の因子は孫の代までしか持たないらしい
それに対してアイズは神の因子が無かった為、『己の魂であると同時に、それを含有した心』が遺伝的に宿ることは無かったと……
