第84章 竜の巣

そんなこんなで……

ケイト「地下水脈があるみたいだから行ってみよう！
マップ作るね」
竜の谷をあっという間に駆け抜けつつマッピングしていく

何と……水脈に添って全て地図化する自動マッピング機能があると言う…；
水と同化する機能故の特質らしい…


うん…
もう一度言わせてくれ；

最早何でもありだ……；

テロップ『元からだ』
うるさい；（ペシリ）←軽く叩く



そして…集落らしきものは無く、全体に散りばめてあるかのように竜達がひしめいているのだと言う…



が、一番の問題は…

リヴェリア「先に優先すべきは竜の巣の外にいる無数の竜達だろう…
警戒して出てこないが、先に狙い撃つことは可能か？」
ケイト「あ～
うん…自動迎撃機能で……ってのは無理そうだね；」

『？』
アイズ「何で？」
ケイト「警戒し切っちゃってるから、竜達が；
だから向こうから攻撃してくれないと起動しないんだもの；そう造ったし…

そうしないと誤作動とか起こった時が恐いからねえ…」ぽつり＆しみじみ

『なるほど…』
リヴェリア「ならどうする？打って出るか？」

ケイト「いや、そんなことせんでもいいよ」
『…え？』

ケイト「竜の谷から出てきたもの、人間に害意があって攻撃する気満々、全てを破壊して壊して回る気満々のもの、っと」ぽちぽち←操作盤に入力中

『…‥まさか；』
ケイト「スイッチオン！！」
ぽちっ

『ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！！』

次の瞬間…起こったのは………蹂躙だった


次から次に水が体内を串刺しにすると共に魔石とドロップアイテムに変えていき、骨も残さずに他には一切の被害も痕跡も残さず殲滅していく破壊砲…否

必殺水？；（かたかたかたかた）←真っ白硬直震え



なるほど、水と同化しているのだから操作なんてお手の物、自動迎撃機能も同じ原理で組み立てられているのだろう
それを攻撃に転化することなんて訳ないことだ、うん；←自分に言い聞かせ必死に納得させ中

つまり迎撃の時『も』、相手の足元のみの水だけ動いて殺され水に取り込まれて無に帰すというとんでもない光景が一瞬だけ露わになると言う暗殺水…


『ヤバい；』真っ青がくぶる

ケイト「？
何が？（きょとん）

ん？」微笑にっこり
無邪気に笑うな！；