• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第83章 剪定





ケイト「これ以上煩(わずら)わされる必要は無い
「癌」のことは綺麗さっぱり諦めろ」
『一番諦め切れない人に言われても)…;』

ケイト「消えて欲しくない、死んで欲しくない…そんな願い等、恩とも思わない
あいつの頭の中にあるのは――自分の思い通りだけだ、人を、恩人をも、決して見ない…な


だから――こちらも同じことだ(ギリッ!)←歯噛みし遠くを睨視

決して見るな
人としても、癌としても、捉えるな
恩をいくら与えた所で無いものと扱われ、虐げられるのが落ちだ


人を、恩人を、決して見ず、恩を恩とも捉えず、仇で返すしか出来ないゴミクズに、外道に、煩わされる謂れ等ない

助けようとする価値もない
恩人を、人を、そう扱うものを…虐げる行為を繰り返し続けるだけの、善人の皮を被った悪魔を…決して助けてはならない

古から続く『公約』だ!!それを破った、だから消える…←4270ページ参照


『公約』とした理由は…それが……『創世神の膜』、自らの魂の膜を、破る大本だからだ!!

言ったな…?(ぽおっ!!)←始祖神が脈動と共に左目に憑依し瞳孔が光る
「癌」とは、「人を見ない(我が儘の限度を超えた)無理強い」だと!!
この世の内に…霊体という人格が構成され、魂を覆い、クッションになっている内に…癌という魂が、上がる可能性に、俺は賭けると!!!
この世で過ごした日々と人達の中で、『思い遣ってくれる人を見る、思い遣る心』が育つのを信じると!!!

けれど(かっ!!)←始祖神が左目、ケイトが右目に同様に憑依し脈動、瞳孔が光ると共に、太陽が如く輝きが増す

…もし、霊体が癌になるまでに間に合わず、お前に『人を見る心』が無ければ!
人を見ず!自らを思い遣ってくれる人達に!ただ自らの欲望のままに強い!正当化し!暴走を繰り返し続けるのなら!」
ケイト/フィン『俺/僕が、お前/癌を消すと!!』

フィン「君が消すんじゃないだろう…;
全く」苦笑
ケイト「あ、ごめん;」ぺこり

全ての【自由】と〖時間〗を対価に、とは…
〖魂が死ぬ最期の瞬間〗まで、【全ての自由】を奪われ捕らわれ続けることを意味する

つまり…原初の始祖神が今もしている
『己の『全ての自由と時間』を対価に、己を除く全てに『自由と時間』を与える』とは…
己の上記と引き換えに、己を除く全てに自由と時間を与え続けることを意味する


/ 5987ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp