第83章 剪定
ケイト「癌とは正当化の凝り固まり
だから人のせいにする
人に後始末も皺寄せも罪も全て着せるし、それで無関係の人がいくら死んだって責任も微塵も塵一つさえも感じない
アイシャ達アマゾネスやフレイヤ達、その後始末をしたロキ・ファミリアへの対応が揺るがぬ証拠
だったんだけど…ねえ;」
フィン「今となっては…その癌が産まれる所から消滅したからね…」
アイズ「うん…」頷
ティオナ「でも騙されたってことしか覚えてないんだよねえ…
本人にその気がないせいで尚更気付かなかったと言うか…;」
ケイト「それが癌の特徴だよ…
洗脳してこき使って後始末も皺寄せも全て人へ着せて、自分だけは何も被らなくて当然だと思ってるの
だから怒ったら怒られる、責めたら加害だと怒鳴られる、自分が咎められる行為をしているだなんて認めない
だから…う~ん;」
フィン「話が通じないんだね、早い話が」
ケイト「そう!;
だから…責任を感じるとか、罪を引っ被ってまで守ってくれたフレイヤ達を助けようとかもしないって言うか;
主に壊したのは黒髪女の癌でしょ?で、最初に襲撃したのは癌の根源、癌の大本である白髪男の癌でしょ?
全部フレイヤのせいにして、罪引っ被らせて、弁償させて、それでも心も痛まないし良心も痛まないし
そうしてでも守ろうとしてくれたアイシャ達やフレイヤ達に、謝罪もしなけりゃ感謝もしない、弁償もしなければ守ろうともしない
フレイヤへの断罪やアマゾネス狩りの時に聞き付けて駆け付けるだなんてこともしない、護衛もしなけりゃ心配も何もしない
これらの言動で察するべきだったね…癌の本質、って言うか本性;」
ティオネ「ただのろくでなしじゃない」顰め面
フィン「本当にそう思うよ;」
ケイト「フィンの甥までぶち殺されたしね;」
ティオネ「何ですって!!!!!!?」憤怒オーラ
フィン「ケイト、話がややこしくなるからやめてくれ;」
ケイト「はーい;
だって本当のことだもん」ぼそ
そして何食わぬ顔~
とブーイングを口ごもるケイトに…頭を撫でた
フィン「微笑)怒ってくれてありがとう
それ程の理不尽なことだと、ちゃんと受け止めてくれて…僕の甥も…少しは溜飲が下がるだろう
でも…程々にね?」
ケイト「……‥うん」むすーっ
まだ納得してないようだが…
まあいいか
甥も笑っているしね…(くす)
