第83章 剪定
フィン「しかし…本質も見ないと騙されるんじゃ?」
ティオナ「癌がいい例だよねえ…;」
アイズ「うん…;」
ティオナ&リュー&アイズ&ケイト『騙された…;』ずうううん
フィン「まあその辺は置いといて;」
よしよし←フィンがケイトの頭を撫でる
ケイト「兎も角!(がばっ!)←頭を上げる
本質を見抜くことが大事
でなければ…騙されていることにも気付けない、肝心な時まで…
人間は…表裏があるものだから」
フィン「無い君に言われてもね」ズバッ
『言えてる』うんうん←深く二度頷く
ケイト「ぐっ…;
それ程じゃないよ;(むすーっ)
まだまだ未熟な部分だって…;はああああっ」嘆息
フィン「本当に君は…謙抑だね」
ケイト「けん…よく?」きょとん首傾げ
フィン「へりくだって控えめな人、という意味だよ」
ケイト「?;」眉顰め腕組み首傾げ←今一ピンと来てない
始祖神『ちょっとしたことでビクビクしない!揺るがない!
ドッシリ構えて!臆病にならないこと!
そうすれば…困難な状況で最大な力を発揮できるようになるよ
自分の力に出来るようになるよ、頑張れ
生きる喜び、勝利が待っているよ』
ケイト「いや、それはみんなの幸せのが嬉しい
俺としては
だって…俺ばかり幸せになっても、何の意味も無いもの……(俯く)←遠い目で虚空を見つめる
誰も喜ばない
誰も笑わない
俺なんて居ない方がいい」無表情
『………』哀しそうな目で痛々しい表情で、ケイトを黙ったまま見つめる
ケイト「はっ!!)←我に返ったように瞠目する
ごめん!忘れてくれ!!
昔からの癖が出た!;」あわあわ
今の無し!
と両手をバタつかせ叫ぶケイトに、皆が皆…一様に頭を振った
ケイト「え!?;」
フィン「忘れないよ…
君が得てきた傷も、慣習も…誰もが、誰も、彼もが…君を、そう扱ってきたことも……
繰り返してはいけないことだから…やめないよ
忘れたりなんかはしないし、させない
少なくとも僕達は…
でもね…
君には、そんなことがあったなんて、忘れるぐらいに…
幸せで居て欲しいし、なって欲しいよ?」くす
ケイト「!
…(じわっ)←眉間に皺寄せ
……もう…
とっくに幸せだよ…←苦しそうに微笑し涙を浮かべる
馬鹿^^」
涙が数滴落ち、涙が無くなる…
その笑みはとても晴れやかだった