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Unlimited【ダンまち】

第83章 剪定





突如出現した『剪定』に…皆が瞠目した


本来ならば、魂(下垂体)から一番近い目の方に現れるはずだった
だが魂の宿る肉体のエネルギーの溜まり処である額という丹田の関係上、それ(額)を覆うようにして位置付けられることになった

その為に現れた『剪定』、『心そのもの』―その証

それは未来永劫、光を宿し続けたという――



霊体を通して宿る『体の心』と、魂を通して宿る『魂の心』、それらが一体となった『証』として―――



完全に一つに溶け合ったそれは…魂同士を繋ぐ


これまでは、完全になり切っていなかった
想いと心は一緒でも、魂の心だけは僅かな違いがあったから

それを無くさせるものとなった



ケイト「あ…剪定の術式が魂の心に吸い込まれて行った」

ノアール「あー…
魂の心を起因にしているものね、それは」

ブランシェ「なるほど…
つまり…だしの素」キラン

『…………』
ケイト「え?;」困惑

ブランシェ「だってだしの素でしょ?
魂の心と霊体の心は本来違う物のはずだもの
それを繋いで一つに溶け合わせる、一つのだしとして完成してる

ね?剪定一つで全部一つの御汁として完成させてるじゃない」

ケイト「?????


あー…
確かに、自分と始祖神というだしとしての完成系?か?」

ブランシェ「そうそう!!その素なんだもの!
どっちも同じだしでしょ?中身も同じ、心も同じ、魂同士の心も理解し合って一つになったじゃない」
ケイト「なる…ほど?」

フィン「つまり…
基から一つだったものが繋がり合って完全に一つとなった
それに伴って生み出された完成系、それが『剪定』だから、だしの素と表現したんだね?」
ブランシェ「そうそう!」こくこく

ケイト「そっかあ…なるほど

始祖神は全ての存在の根源だものね
その心が『剪定』

で、同じものを俺も始祖神も持っている
中身も同じだった
だから創世神の膜が、俺に創世神の膜を与えてきた
それらを完全に一つにする大本が、『剪定』という魂の心だから」

ティオナ「うーん……←腕組

なんか凄いってことがわかった!」微笑
ずっこおおお←全員がズッコケた

ティオネ「馬鹿ティオナ!
つまり!霊体の心と、魂と、魂の心、創世神の膜、それら全部を溶け合わせる根源が、『剪定』っていう魂の心なの!中心点!!だからそういう表現を用いたのよ」


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