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Unlimited【ダンまち】

第82章 光芒(こうぼう)





男「眠っていろ

今度こそ動くなよ」

ケイト「はい…」
男「Don't move」

ケイト「はあっ

っ」

また…だ

煙2本目で微動だに動けなかったのが、更に動けなくなった
指一本さえ動かせない状態の中…


パサッ
男「布団を掛けておいてやる」

まずい…

このままじゃ――
眠らされる!

布団にある術式に、辛うじて気付いた


男「眠れ今すぐに

Sleep」
ケイト「ぐっ!」瞑目し顔を苦悶に歪める

首輪を押さえようとするも体が動けず、指先の爪を掌に立てようとするも全く力が入らず触れられず、意識を手放した…


男(二度目を半日開けて吸えば、横になったまま動けず、
呼吸と発声、瞬き、飲食(柔らかいもののみ辛うじて)以外の動作が全て一切不可能となる
排便も排尿も人の手を借りなければ出来ない…無重力にでもしない限り、自力では出来ん

呪持ちの人間が作った術式の為、容易に通すし手錠が発する結界によって『術式の効果も強化される』

本来は麻痺させたり魔力の通りを抑制する軽微な程度のもの(毒)
だが手錠の膨大な魔力と結界による術式強化によって、これほどの効果を発揮するものとなった


それもこれも…『神聖な魔力』、か

総帥がそう名付けるだけはある
比類なき『魔力の質』、どれほどの魔力量をも上回る効果に、当初私も目を見張った

無論…今も――だが)

再び外に出て通路を歩く中、通信機に通信兵から連絡が入った


「副総帥!!侵入者です!!」

男「わかっている、落ち着いて対処しろ!
プランBだ!

ケイトのいる部屋へ追い詰めろ!!」
「はっ!!」

男(ついに来たか…(真剣)

だが…
準備は既に済んでいる)にや


フィン「ケイト!!!」
フィンが来て、その叫び声で俺は目を覚ました

同じ部屋なのに、いつの間にか電気は消えていて薄暗くなっていた


ケイト「!フィ

ン!!」
声が途中で途切れた
いや…途切れさせられた

呼吸抑制機能が戻っていた


ケイト「来るな…罠、だ!」

フィン「放っておけるか!!」
槍を構え手近な手錠から斬ろうとするも、何かに弾かれて跳ね返る

『!!』
リヴェリア「なんだと!!?」

ケイト「リヴェ…リ、ア」震
リヴェリア「くっ!下がれケイト!!フィン!!」

取り出した、見慣れたそれは…クリエイトを宿した神剣だった


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