第82章 光芒(こうぼう)
精霊王「たとえ…血の繋がりは切れようとも、心は、魂は、しっかり結び付いておる…
安心せい…繋がりは決して消えん(ぽんっ)←頭の上に手を置く
わし等は家族じゃ」微笑←頭を優しく撫でる
ケイト「……←瞠目し
……←感情を歯噛みして抑えながら震えが止まらなくなり
……//(ぽろっ)←涙
……うんっ///」双眸から零れ落ちて行く
震えが増して行く、と共に…涙が零れ落ちて行った……
上がりそうになるシャックリを抑え込みながら、辛うじて頷いた
それに…じっちゃんは、満面の笑みを返してくれた
それを見て…俺も、満面の笑みで返した
いつものように……
昔から――そうしてきたように
ケイト『じっちゃん!』両腕を拡げ手を伸ばす
精霊王『ケイトおお!』両腕を拡げ手を伸ばす
『『あっはっはっはっ!^^』』
互いに抱き締め合い、笑い声を上げる
精霊王の森での時と、同じように――
ケイト「ヒック、ヒック
俺にとっては…本当の爺ちゃんだよ
じっちゃんんん」
精霊王「わしもじゃ
本当の娘のように想っとる、愛しとるぞ」なでなで
ケイト「じっちゃあああん」号泣
精霊王「ケイトよおおおお」号泣
咽び泣きながら抱き締め合う光景に…
国王「何じゃ、何かあったのか?」
エル「結婚式がありまして…;色々と感極まったみたいです^^;」
国王「そうか…しばらくは2人きりにしておいた方がよかろうの」ひそひそ
その裏で、そう動いてくれていたとは知らずにいた……
落ち着いた頃を見計らって…
じっちゃんと離れてからフィンが話し掛けに来てくれた
フィン「僕との半身の契約は切れていないだろう?血の」ひそっ
ケイト「あ!
でも治らなくなったよ?」
フィン「それが普通なんだ;
精霊とのそれでは治るのが普通でも、こっちでは違う
別の繋がりがある、ってことさ…血を通して繋がり合っている…心が、密接に」
ケイト「うん…!
それは何となくわかるよ(微笑)
ありがとう^^」
フィン「ずっと傍に居るよ?
嫌がってもね?^^」
ケイト「うん!俺も離れないよ^^」はぐっ!!
『私達もね!!!』はぐっ!!
うおう…
ガレスもオッタルも、軽く頭をポンポン叩いてくれた
元気付けるように
ケイト「…ありがとう^^//」
それに俺は…一言だけ返した