第81章 結び
ぽつーん
下ろされた地面に、正座したまま硬直していた…
どうしよう…と、汗を流しながら
がさっ
ケイト「びくぅっ!!!)←身を震わせる
……←恐る恐るそぉーっと振り返る
!!」瞠目
背後にした音に驚き、恐る恐る振り返り…
僕を見た途端
…瞠目して硬直した
フィン「……‥」
ケイト「……‥
……‥←俯き、何か言い掛けるが
っ……←言葉が出ず、口を開いて、閉じる
…………‥←再び口を閉じて目を閉じ…顔を目ごと泳がせる
…………←瞑目し、覚悟を決めたように目を潤ませながら、震えながら、僕へ向き直る
心配掛けて…ごめ
だきっ!!!!!!
言い終わる前に、僕は抱き締めた
ぎゅううううううっ
腕の中に伝わる温もりが嬉しくて
触れられないあの残酷な時が、忘れられなくて…
フィン「っ
ひっく;;」
滂沱の涙が双眸から震えと共に零れ落ち、抱き締めた頭の上に次々に落ちて行く
ケイト「ごめん…(じわっ)
ごめんねっ」ぎゅううううううっ
涙を浮かべ、零れ落としながらも、背を抱き締め返す
抱き締め合う中…澄んだ青空が僕等を包み、太陽が今、のぼろうとしていた…
フィン「おかえり」微笑
ケイト「……ただいま…
ごめんね…
ありがとっ;;」
フィン「…」
ちゅうっ
それに何も言えず、唇を優しく奪った
何度も何度も奪って…奪い続けて…
そのまま抱き倒した
太陽の温もり、草原の香り、優しい風に三方を包まれ…その中で、狂おしい程に求めた……君という存在を――
その後…白の国について何度も説明され、
始祖神に受けたそれもまた嬉しかったのか、裁判員30名全員が優しくてね、と必死に身振り手振りで説明するケイトに、僕は微笑んだ
それから…
ケイト「ああああああああああ!!!;」
フィン「どうした!!?」
ケイト「どうしよう!!;まだお礼と謝罪してないいいいい!!!!;」頭抱え
フィン「あ~…
向こうの都合もあるし、一回伝えてから行った方g
しゅんっ
フィン「……‥
行ったか;やれやれ;(苦笑)
お手柔らかに頼むよ」微笑し天を見上げる
全ての世界に通ずる、異空間に存在する、白の国へ…僕は静かに頼み事を呟いた
それから…
数分後(向こうには数時間いたらしく時の力で帰還)
様々に渡って聞いたそうで、嬉々と教えられた――