第81章 結び
だがそれは結果論に過ぎないことを本人は重々理解しており事態を重く受け止めている、何より向き合っているし逃げようとしない
審査官「そう!そこが大事!!」
書記官が書いている矢先、身を乗り出して指差して調書内に割り込もうとされたという…;
書記官「いや…大事な報告書だから割り込みやめて?^^;
これ調書だし、未来に残ってくからね?;」
審査官「えー;」
拘束官「いい加減裁判中にあちこち歩き回んじゃねえ!!;」
真偽官「今更ね」じと目
保定官「だな…;」
見学人「いつも歩き回ってるしなあ…;」ぼそ
『うんうん』二度頷く
裁判官「分霊を付けた上で無罪放免と処する!異議はあるか?」
『異議無し!!』すっ!!がたたたっ!!
裁判官を含めた裁判員30名全員が全員挙手と共に立席し、
それに裁判官は大きく頷き、ガベルを大きく3回鳴らしてケイトを解放して起こすように促す
見学席の数は限られており、その内8席は全て…原初の記憶を継承した原初の神々と創世神から現役中の始祖神で占められていた
かく言う僕(フィン)も…滅神を通じて裁判を見ていた
かあんっ!!かあんっ!!かあんっ!!
裁判官「これにて審議を終了とする!!」
『お疲れ様でしたあああ!!^^』お辞儀
キャッキャッ
はしゃぎ合い、満面の笑みでハイタッチするもの、手を取り合い喜ぶもの
見学席も含めて立席しており…見学者も込みで一堂に会して集い
三者三様の様子で、賑わい、喜び合い、お祭り騒ぎとなる中で…
保定官が保定器を停止させ、拘束官が布の一端を掴んでケイトを解放した
表面がツルツルとした白い卵型の保定器(マミー型寝袋?)の中で、ぐっすり熟睡したままのケイトに対して…
保定官が保定器を操作し顔以外の全面を包んでいた板が光となって収納され、一見するとただのベッドになる
マットが重力を発しているのか70度の傾斜がありながら微動だにせず体に負担も落ちもしないまま、起動も切れた後だと言うのに横たわったままだった
拘束官「おい(ゆさゆさ)
起きろ
良かったな、帰れるぞ」
左横に立って布を解いた拘束官が左肩に手を添えて揺すり、笑い掛ける
ケイト「…え?」
かあんっ!!
裁判官「判決を言い渡す!
分霊を付けた上で無罪放免とする!!
これにて閉廷!!」
ケイト「…‥へ?」ぽかーん←裁判中の記憶0
