第81章 結び
拘束官「それ先に言えや!!」
かあんっ!!
裁判官「静粛にいいいい!!!」
『お前が言うな!!!;);』ぷるぷる←笑い堪え中
シーン…
わなわなと震えながら書記官はペンを走らせていた
保定官「シャル…字まで震えてないか?」
書記官「お気になさらず」ピクピクッ←笑い堪え中
1000年来の付き合い
真偽官フェイタン、拘束官フィンクス、審査官シズク、保定官フランクリン、書記官シャルナーク
調書
被害状況
・世界全体においての被害は0所かマイナス
怨霊が世界全体へ拡げた闇による消滅から守った
その闇が齎した害を、自らの闇で消滅させた
世界全体へ拡げられたケイトの闇による害は皆無、その理由は下記に記載する
罪の意識
・罪深さ(世界を危機に晒したこと)をよく理解し、再犯を避けようと自らの消滅を望んだ
罪悪感を持ち、正しい認識も持ち、自らを罰するべきだと深く理解している
繰り返さないよう、少しでも減らせるよう、努める技量と姿勢を併せ持っている
責任感が強過ぎる上、反省し過ぎる心を持つが、自分を追い詰め過ぎる傾向がある
心
・もう誰も消えないで欲しい、死なないで欲しいと望む心を、どんなことをしてきた相手にでも持ち続ける根幹、優しさを持つ
それが故に、自分を殺してまで自らに合わせて欲しくは無いという願いも持っていることから、全てに対して在りのままという影響を齎し、結果的に世界全体に及ぼした闇が害を与えるという事象を起こさずに済んだ
だがそれは結果論に過ぎないことを本人は重々理解しており事態を重く受け止めている、何より向き合っているし逃げようとしない
消滅を望んだと上述したが実際は本心ではなく、本当は一緒に生きたいと6時間に及ぶ尋問の末ようやく吐露した
恐らく、自分を大事に想う人の存在を身近に感じ、接し続けてきたからこそそれを哀しませたくないし辛くないようにしたいという想い、一心から、自らを闇が消滅させなかったのだという印象、見識を抱いた
最後の最後に生きることを望んでくれたのは、尋問官による今までにない強力な力を注ぎ込んだことによるものだと追記しておく
実害は無く(寧ろ利だけ)、便宜を図らう余地ありとのことで無罪放免が適用とされたが
処罰を望む本人の意思、心意気を汲み、分霊を付けた上での無罪放免と処す
これにて調書を終了とする(シャルナーク筆)
