第81章 結び
愛すると、大好きだと想ったのも、決めたのも俺だ!!
俺のせいなんだ!!!」憮然
怒りを露に憮然と答えるそれに…一同は苦笑した
拘束官「苦労する性格してるぜ本当」
真偽官「渡る世間は鬼ばかりね
ケイトの人生に至っては本当に…
こんなこと言われてるのに何で助けたい?」怨霊の当時の言葉映し出し指差す←4550ページ参照
裁判官「尋問官」
尋問官「何故怨霊を助けたい?」
ケイト「……
成長する道は…誰にもあって然るべきだ
誰かの勝手で奪っていいものでもない
未来が見えない内は…皆とも話し合えない内は…
誰かの独断で消していいもの等一つも無いのだから」
きちんと理解している
そう、皆は同時に理解を深めた
裁判官「事の重大性も、価値基準も、しっかりしているな
事態を深刻に受け止めるのは間違ってはいない
だが…本当に自らが消えるべき罪を犯したと思うのも正しいが…
消えたいのか?本心から」
尋問官「消えたいのか?本心から…」
ケイト「……
消えたくない
死にたくない
でも…
それで、誰かが死んだり消える方が嫌だ!!!
耐えられない…」震
審査官「そっか~
繰り返すって思ってるから、
誰かを死なせたり消えたりしてしまうかも、その場面に遭遇するかもって思ってて、
それが余計に、自分を死なせたい、消させたい~、ってなってるみたい」
『なるほど』頷く
拘束官「理解はした…だが…‥」
審査官「う~~~ん…
これって…逃げって言うより…‥」
真偽官「ただの自己嫌悪ね」
『あ~』納得
審査官「う~~~ん
言葉に表現するのが難しいんだけれど…
好きな人達を大事にしたい、守りたいって気持ちと
その為には自分は邪魔なんだって気持ちと
色んな気持ちでぐっちゃぐちゃになってるみたい」
むっちゃ律儀な人
というのが、皆が抱いた印象だと言う
即断即決即行
が、裁判の速さの秘訣
だがケイトの場合…
本人の合意が必要なのだが、
頑なに消してくれ、死なせてくれだった
このままでは消す処罰しか出せない
何度も何度も本当に本気で消えたいのか聞いてた理由はそれ
だが…
それに対する答えは、変わらなかった
ケイト「許しを乞うつもりはない
消してくれ」
何度も繰り返される言葉に…尋問官は業を煮やし、怒りを爆発させた