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Unlimited【ダンまち】

第81章 結び





過去を遡って情報確認した所…

ケイトが闇の力を使って何かを消滅させたのは計2回
・アンタレス討伐の際、アルテミスとアンタレスの命の繋がりを断ち切る為に使用
・闇そのものに取り込まれ堕天した際、操られるがままにフィンを突き刺したが、それによる傷付いたり死ぬ事象を消滅させた

魂の願いを叶える為に……

それのみだった
他は取るに足らない、肩凝りや疲れ等々といった些事に使用されていた


いずれにせよ、他の者を巻き込む事態に自ら発展させた試しは無いし、今回が初回


情報について整理された

・再犯性は低いと見られる(時空神と世界神に確認を取った所、未来でも異世界でも同様とのこと)
・事の重大性を本人は十分に理解しているし、防ぎたいと願っている(その為、自身の消滅を願っている)
・危険思想を有していない、寧ろ守りたいとさえ思っている(それが闇による消滅の影響を防いだと見られる)


裁判官「誰かにさせる気はなかったのか?
尋問官」
尋問官「はっ」

ケイト「嫌だ
絶対嫌だ
俺個人の願いなんだ
我が儘な願いで、俺の勝手だ

それに人を巻き込みたくなんかない
ましてやさせるなんて…嫌だ

人に肩代わりしてもらってどうする?
そんなの絶対嫌だ

俺個人の勝手に全体を巻き込んだことには変わらない
それを人にさせるだなんて絶対ダメだ!ダメだし嫌だ!
それで誰かが消滅するなんて、やだ…
そんなの…耐えられないっ
耐えられないっっ

消滅するのをわかってて、人にさせたり着せるだなんて俺には出来ない!!!」涙

ぐすっ
泣き出す人も出る中


審査官「いいんじゃない?

この人、気に入っちゃった」
裁判官「静粛に!!」
かあんっ!!!

審査官「ねえ…この子の気質って元からなのかな?」
拘束官と保定官の間に入って机上に突っ伏し伸びをする

拘束官「今からそれを確かめるんだろうが

同情はするがな…
罪は罪だ、こいつが言ってたように」

審査官「ねー
罪が消える訳じゃないってのもその通りなんだよねえ
勘違いする人多いけど」
拘束官「だな」

審査官「うん!その点、この子いいよねえ」キラキラ
拘束官「お前…気に入った相手はとことん壊す主義だろ、やめとけ」
審査官「えー、壊したことなんてないよ?
勝手に向こうが壊れてくだけだもん」
拘束官「それが悪いって言ってんだろうが!!」怒


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