第81章 結び
ひとりも
でも次そうなるとも限らない
(震)…思えない
そうなる方が恐いし…嫌だ←涙が頬を伝う
俺が…世界全体を消滅の危機に晒したのは事実なんだ
悪いことは悪いんだ
どんなに先に拡がった闇を滅する為の闇であったって、誰も消滅しないで欲しいと願っているから影響を防げたって、いい訳が無い!!
あの場面に何度遭遇したとしても、きっと俺は何度でも選ぶ、繰り返してしまう
そのことが恐くて堪らない…
俺は…居ない方がいい
俺には…消滅が相応しい」苦悶
裁判官「お前は消した…それを正しいとは思うか?」
尋問官「消した選択を、正しいと思うか?」
ケイト「思えない…
思える訳が無いっ」
痛々しい表情で、涙を流しながら、唇を震わせながら…呟いた
ケイト「決して許されないやり方を選んだ
罪は罪だ
悪いことは悪いんだ
俺の罪は消えない、消えていいはずがない
俺の勝手な願いが…行動が…手段が…沢山の人を、世界を…危険に晒した
許しを乞うつもりはない
消してくれ」
裁判官「消えたいか?」
尋問官が同様に尋問する
ケイト「消えたい…
きっと…何度でも同じ選択を取ってしまう
消えた方がいい」
裁判官「帰りたいか?」
尋問官が以下同文
ケイト「帰りたく、ない訳がない
でなきゃ、何の為に…(涙)
俺は消えてもいい
消えてもいいから、守りたかった
それだけなのに…
ごめん…ごめん……私のせいだ」涙流す
審査官「よしよし(なでなで)←額撫でる
苦しかったね」微笑
裁判官「…」じいいい
審査官「おっと」ぱっ!←手を離す
椅子に座り直しピシっと姿勢を正す
裁判官「おほん!
審議に戻る
消滅に値すると思う者」
『……………』シーン
裁判官「消滅に値しないと思う者」
ばっ!がたたたっ!!
裁判官「全員挙手及び立席につき、消滅はさせない方針で行く
よいな?」
『はい!!』
真偽官「やっと一つ決まった)ふうう」
裁判官「元の世界に帰さない方針でいいと思う者」
『……‥』シーン
裁判官「元の世界に帰す方針でいいと思う者」
ばっ!がたたたっ!!
裁判官「全員挙手及び立席につき、元の世界に帰す方針で行く
よいな?」
『はい!!』
審査官「何で一々挟むんだろうね?」首傾げ
保定官「シッ!」←最初に審査官を小突いた人