第81章 結び
戦う必要も、戦ってまで守る必要も無い
そうはっきりと断じる姿に…堂々と自分の言葉を発する姿に…感慨深く感じるばかりだった
たった一つの言葉を、意見を、言うだけで…あれほどまでに時間がかかったのに
と
リヴェリア「一つ問いたい
その言葉は…本心か?」
ケイト「ああ…本心だ、紛れもない」
リヴェリア「そうか…」
私達の為に、無理をしてないか?
無理をしてまで、想いを殺してはいないか?
そんな想いが、痛い程に伝わってきた
もしもそうならやめてくれ、とも…
だがそれは杞憂だったようだ
本人の心はもう既に晴れ切っている
その上で決断してしまっている……
いずれにせよ、無駄にはならない…なら……本人に減らす努力をする気が無いのなら助けようとしても無駄だ、と…逆に自らを殺す行為に他ならないと
それは、自らを大事にする為にも、大事にしてくれる人を大事にする為にも、欠かせない大事なことだと…見識を改めた
認識も…
だからこそ、ケイトは断じた
その楔(くさび)とする為に、揺るがぬものとする為に…
それまでの自らに、頑張りに、献身に…踏ん切りを付ける為に…‥
ケイト「事実を事実だと認めただけだ
あれは変わらない、変われない
何より――本人自身が認めない
基本方針は、こっちにしたい
あくまで…私自身の、だけど」
アイズ「分かった…(真剣)
私も…そうする
癌の人が現われても、いい人だとは思い込まない…
気を付けるね」微笑
ケイト「…うん」苦しそうに微笑する
本当はこんなこと、やりたくは無いのだと…目が言っていた
だが…
そうしてでも守りたいものが出来た
これもまた成長…か
アイズ「今度こそは、絶対に…
違えたりはしない…繰り返さない!
私が…守ってみせるから!一人で戦わせたりなんかは、絶対にしないから!!」
ティオナ「私も私も!(挙手)
今度こそ騙されないからね!!」拳構え
ケイト「うん!俺も頑張る!!」ふんすっ!!拳構え
フィン「リヴェリア?」
リヴェリア「いや…それならいいんだ
済まない、話の腰を折ってしまって」頭を下げる
ケイト「ううん!気にしないで!!
急に言われて戸惑うのもわかるから!←再び掌を振る
急に…ごめんね、こんなこと」がばっ!頭を下げる
『大丈夫!&気にするな!』