第80章 願い
『たとえ世界を滅ぼしたって…何も満たされない』
そういった『主軸』、『違わぬ(揺るがぬ)認識(信念)』を持つ
だからこそ、実在するに能う世界か『選定する権利』を与えるに余りある資格を持つ(抱く)
消せと求められた時の反応を見てもわかる…
当時↓
ケイト「何を消したって同じことだ…
満足なんかはしない…
絶対に!
お前の駄々に!!人を巻き込むな!!!!」
ちょっとやそっとでは、消そうとさえも思わないから…
そりゃ何でも消そうと衝動的に動くような癌が持ったりしたら…
目も当てられない結末になるのは最早目に見えていることだろう
だからこそ…始祖神と次期始祖神には、『選定者(裁定者、剪定者)』としての『主軸』があり、それは決して揺るがぬ『癌への特効薬、抗癌薬』となる
その重要過ぎる立ち位置故に、世界に与える波紋は非常に大きい
存在するだけで、常に浄化が、魂が次々に周囲に産まれていっている
その在り様が変われば…もし仮に癌になれば、全ての世界が詰む
全ての世界が…全ての自由を無くす、だけでなく……全てが消える
それ故に…「癌への忌避心」は比類なく高い←1308ページ参照
1兆5000億年も産まれなかったのは…それを持たざる者達が非常に多かったから
信じたい気持ちと愛情深い気持ちとが交錯し合い、押し潰されてしまうから
癌を信じた所で…なる時はなる、その時に同時に癌になってしまうのは、それに心を開いている者だから……
相反するそれに板挟みになり、潰れてしまう…
だから……これまでの間…たったの一人として生き残れなかった
否――――
生まれ落ちることさえ、叶わなかった――――
最初で最後の次期始祖神の魂とも言える
古代――精霊達の時代、古代の英雄が生まれる
3000年前のフィアナ騎士団から始まった
英雄時代――1200年前のフィアナ騎士団から始まった英雄時代
1000年前にアルバートが死と共に黒竜を追い返し、幕を閉じた←4244ページ参照
神時代――1000年前に神が下界に降臨した
共和時代――ケイトが作り上げて行った時代
フィアナ騎士団と癌は同時期だったらしい、アルゴなんとか←3898ページ参照
だが歴史からも全世界からも完全に消された為、名も何もかもが不明の為、記さないこととした