第78章 火の都
フィン・マックール…
その名は、どれも
ディムナと付けられたらしい
ついでに言うが―僕で、3回目だった
ヘレイオス街からオラリオまでの5544kmもの道←419ページ参照
それを舗装したのは、1000年以上前のフィアナ騎士団だった
後にも先にも、フィアナ騎士団が歴史上で出たのは、その2回のみだという
その当時―フィアナの子孫=ヘレイオス街の王族もまた『フィアナ』と名付けられ、『人類の大進撃』に加わったという
そして――エランの森から、当時峡谷だった場所を広原へ切り拓いて作った道、『フィアナ・コーズウェイ』だけではなく、
自国への…へレイオス街から当時冥府と信じられていた『大穴』、『ダンジョン』への道、『オラリオ』への道をも切り拓いたそうだ
当時のフィアナもまた、武装せずに参加したという
1200年前だと記録されている
そして1000年前に、英雄アルバートが死んだ
と同時に、神々が降臨して『神時代』の幕が開けた
当時の古代の英雄達…
精霊に連なる冒険譚は、実はアルゴノゥトから数えた英雄時代からすればとてつもなく短い時代だった
実際には…英雄時代は200年程度しかない
エピメテウス(自分を見つめ直す旅…
友が守ったものを守りたかった
だが…私は何を望み、何を守りたいのか、私とは何なのか…それを知る為に、放浪の旅へと出た)
出る前のやり取り
↓
ケイト『止めねえよ…
^^
行って来い――』
エピメテウス『…はい』
ケイト『そして――自分を取り戻せ』微笑
エピメテウス『はいっ!』震え涙
真剣な顔で、微笑を浮かべ、言葉を連ねるケイトに
エピメテウスは涙を流した
それから再び、ケイトと巡り合うことになる
数か月後
↓
ケイト「恩恵をもらえるようプロメテウスに言っとくよ
もしお前が嫌なら、別のを考えるが…」
エピメテウス「いえ……
(かつての私ならば、きっと断っていただろう
だが――今は―――)
身に余る光栄です(お辞儀)
(守るべきものが見えた
形に、とらわれる必要等ない
自由でいいのだと、
私の、ありのままでいいのだと
それを伸ばし、全体により良いように――それが、答えだ!!」
手を結び合った
出会った当時とは違い
心からの笑みで、手を結び合い、見送った
互いの旅路を――