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Unlimited【ダンまち】

第78章 火の都





ケイト「多分だが…あの様子では2日も持たない。

その予測は合ってるんだよな?」

アスフィ「ええ。
間違いなく――噴火します」

ケイト「そうか、わかった


何とかする
オリンピアも、元の通りに暮らせるようにする

もしそこで暮らしたくないってんなら、本人達の意思を汲みゃいい
好きに安全地帯に送ればいいだろう

わざわざ――オリンピアの外周近くで、教団以外の人々を護衛してくれているアポロン・ファミリアの手を煩わせる必要はねえだろ」

フィン「……」

ケイト「どうした?フィン」

フィン「いや……

急くのはいいが…
あまり、抱え込み過ぎないようにね?

君の悪い癖だ。どうにも先走っていってしまいそうな、嫌な予感が」
ケイト「安心しろ。

早々ろくなことにはさせやしねえから」真剣

ギリッ

そう、歯噛みと共に、大神殿を睨視し続けていた…


怒っている――?

だが…
一体、何に?


「ここにおられましたか」

リヴェリア「!

…来たな」

アスフィ「お迎えですね」

フィン「ああ…君は?」

「エトンと申します。
オリンピアの神儀長です」

ケイト「そっか…
私はケイト、プロメテウスから依頼を受けて来た。よろしくな」すっ

エトン「はい」

笑みを浮かべ、差し出した手…それをエトンは受け入れ、手を繋ぎ合った


と同時に、察した…

僕等にも共通して、伝わってきた…
そして…打ち合わせ通り、様子を見てくると言って離れていった


ケイト「そっか…お前、エピメテウスか」
エトン「!

……ご存じだったのですか?」

ケイト「……まあ、な」

エピメテウス「ふっ)

惨めなものでしょう?」

ケイト「?何がだ」

エピメテウス「敗走に敗走を重ねた」

ケイト「はっ。

馬鹿にすんなよ…


大事なもんは…もう、いない
守れなかった」
エピメテウス「!…それは」

ケイト「敗走の数、質で言ったら…
そりゃそうかもしんねえが……

一番守りたいものを守れなかった

その数で言えば…惨めったらしさで言ったら…こっちのが上だ。多分…きっと……


記憶が無くなるほど…精霊に操られなければ、まともに動けもしなかったんだから、さ…」遠い目


エピメテウス「!!!←瞠目

……←何か言おうと口を開ける

……←口が開くが、言葉が見つからないようで、また閉じる


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