第77章 新時代の幕開け
その間、クゥーとグリームは寄り添い合って眠っていた
身を寄せるように、じっとして…
互いの温もりを噛み締めるようにして…
私達のように……――
そうして……気付けば朝になっていた
氷解したかのように、頑なだったそれが解き解れたのを感じた
少し…少しだけだが…安息を得ているようにも見えた
重荷を、僅かでも、私にも与えてくれたらとも思う…
そう…強く想いながら、未だ眠りこけるケイトの頭を、優しく撫でた
……今頃あちらは大騒動だろうな
ふっ
いい気味だ(にやり)←したり顔
散々2人きりを堪能したのだろうし、このぐらいは許してもらうとしよう…
このぐらいは…
な(くすり)
リヴェリア「………‥よく眠っているな(安堵)
ふふっ^^
本当に…よかった」恍惚笑み
愛おしい…
そんな想いを向けるように、そっと頬を撫でた
そのまま、頬へ、口へ、口付けを落とした……
昨晩、ぶつけられなかった想いをぶつけるように…
ケイトは、さも気持ちよさそうに…笑みを零すばかりだった
リヴェリア「…さて…そろそろ起こすとするか」
朝の9時半だったこともあり、手早く起こした
いや、起こそうとした
だが…
ぎゅううううう
リヴェリア「…困ったな…;
これでは動けん;」
どうしたものやら、と考えあぐねている中…
ガチャ
リヴェリア「?」
扉の開く音がして、ふと視線を向けてみると…
そこにいたのは、にやにやと笑みを浮かべるフィン達がいた
何故か、ガレス、アイズ達、リューまでもいた……
リヴェリア「………何を見物している?」じと目
フィン「あはは…起きたのか^^;
昨晩はありがとう
いいお灸になったようで、何よりだ
リヴェリア「御託はいい
さっさと話せ
どこからどこまで聞いて見ていた?」黒睨視ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ケイト「がばっ!!)
何だ!?何だ!!?何が起こったあああ!!?・・;」あわあわぐるぐる
『あーあ…;』
アイズ「起きちゃった;」
リヴェリア「…;
私のせいか!?;」
フィン「ああ…そうだね;
君の殺気に反応してしまったんだろう;
実父の虐待のせいで…;本能的に;」
リヴェリア「…そ、そうか…そうだったな;
済まない;」申し訳なさそうに頭を下げる
ケイト「え!?;」理解が追い付いていない