第77章 新時代の幕開け
「「産む方がどんな想い抱えてると思ってるのよ!!」わあっ!!
両手に顔を埋め、えんえん泣きじゃくるケイトと始祖神に
僕はケイトを撫で、滅神は始祖神を撫でた
謝罪の言葉と共に…
「「済まない、本当に済まない;」」なでなで
僕の言葉が発端とは言え…
後押しをした責任は自分で果たしてくれ;
滅神も滅神で、助けるということは無理だというのもわかってはいた為、特に言及は無かった
が、後に謝罪はした
まあ…発端は僕だし、後押しした責任もあるとは言え;
うん、兎も角済まない;
で…ドタバタ劇は収束を見せた
と、言うのも…
泣き疲れて眠ってしまったのだ
始祖神とケイトの2人共…
やれやれ、とばかりに滅神は帰っていった…;
ああ――
神卵の件、どうするべきかな
確か、今晩リヴェリアに自室に来るようにと促がしてた気がするんだが…
それも…ケイト個人の部屋に
起こすべきか、はたまた…
ああ、分身を残していたんだね←ケイトの分身が大丈夫か心配そうに見つめてきている為、微笑を返す
じゃあ分身に託しt
がしっ
………ダメだね、神卵自身が拒んでいる
リヴェリアに託されるまでは、ケイトといることを望んでいる
その強い意志を感じて、ケイトを神卵と共に部屋へ運ぶことに決めた
事情を話せば理解はしてくれるだろう
口止めもしやすいし
何より…付き合いも長いし、ね
口も堅い方だから大丈夫だろう、とも思った
だが僕から言うのも何なので、自分から言うように言伝を頼んだ
部屋についた時には既にいた為、
ケイトが創世神本人とも言える生まれ変わりである件、
それに動揺した天使の遣いが攻撃した件も併せて報告しておいた
リヴェリア「…やはりそうか……」顎に手を当て思案
フィン「君だけかい?
あの戦いに気付いていたのは」
リヴェリア「いいや、原初の魂は全員気付いていた
が、言わなかった」
フィン「そうか…
ノアールとブランシェは?
踊り終えてすぐに慌ただしく精霊王の森へ帰っていったが」
リヴェリア「ベヒーモスの後処理で忙しいらしい
だがこれで…
天・地・海、全ての都市が揃ったな」
フィン「ああ
空中都市(天)、精霊都市(地)、水上都市(海)か…
随分と、退屈させてくれないね
忙しいと言うべきか^^;」苦笑