第77章 新時代の幕開け
フィン「?9847億年じゃ?」
ケイト「さばよんでんだよ!」えっく
始祖神「私が無くなれば、原初の神々の一角が無くなります
そうなれば…
世界の理が崩れます
崩壊します
世界の終わりです
魂を生み出すことで、原初の神々の次世代が生まれることさえ無くなりますから」
フィン「じゃあ何故――
ああ、そういうことか」
ケイト「?」ひっく
フィン「原初の神々界にいる君ではなく、天界に派遣した分身に過ぎない」
始祖神「そうです」
ケイト「?どゆこと?
あ!そういうことか…!
こっちの始祖神は、私を産んでから入れ違いに消滅した
魔神の闇に侵されて…
巻き込む形で、始祖神の魂の欠片=分体が私の魂に入り込んだ
元からそっくりだったから…何の影響も無かったけど
耐え切れず、闇にってのは…始祖神本人じゃなくって、天界に派遣した『分体』だけの話ってことか」
フィン「ああ
そしてその帳尻合わせに世界神を付き合わせた
その目論見は見事に当たったと見ていい
で…次世代となるケイトの魂が生まれたのは、2800年以上前……
唯一無二、替えのきかない魂となれば話は別だ
そっくりに育つ保証も確証も無い
だが…わかっていた
時空神の未来視で…
どの世界で、どんな風になるかなんてのは、世界ごとで全て異なるだろう
だが…ケイトは別だった
この推察は…的を射ているかな?」苦笑
大言壮語
一見すれば夢物語だろう
だが…これが現実だと、確信があった
僕の中の滅神から――伝わってきた
全て――本当のことだと
始祖神「ピンポン♪ピンポン♪大正かぁーい!!♪」
どんどんパフパフー♪
そうどこから取り出したのかチャルメラを鳴らし太鼓を叩くそれに…
僕は、違って欲しかった、とばかりに俯いて溜息を零した
いや…だからこそ、ケイトはここまで感情を露わにしたし、慟哭したのだろうけれども……
背負うにも限度がある;(ぽつり)←声に出てる
ケイト「ね?;そう思うでしょ?;」ぐすぐす
フィン「ああ、全くだ;」嘆息&腕組
瞑目し、大きく頷く中で…
始祖神もすぐ横で大きく頷いた
いや、君が頷くのか?;
始祖神「だって避けようが無かったんだもの」
ケイト「知ってるけどもね!!?;」ぐすん
フィン「やれやれ…どうしたものかな、ははは^^;」