第77章 新時代の幕開け
所で‥今回のジ・オール、名付けるとすれば何にしたい…?
念話で問い掛けると…
ケイト『う~ん…纏った感じで!』
フィン『ああ、そうだね…
じゃあ…身に纏う、『クラッド』というのはどうだろう?』
ケイト『いいね!(キラキラ)
じゃあそれで!!b』ぐっ!微笑
フィン(即決か…ケイトらしいけれど^^;)
責任を感じる最中、とても楽しそうに語り出した
ケイト『一点集中出来たよ!!
左拳への一点集中!からの一閃と共に放出!!
『フルバースト』ってどう!?』キラーン!!
フィン『あはははは…;
ああ、いいと思うよ?
しかし…最終形態かと思ったんだが、次々出るね?;』
ケイト『人が終わると思った時、進化(成長)は終わるんだぜ?
そう思ってる内は成長出来ないだろ?
そんなの勿体ないじゃん!^^』
フィン『ああ…確かに』くす
君は…そういう人だったね
邁進を、努力を、決してやめはしない
投げ出したりもしない…
ケイトの母は…霊感があった
『顯子(あきこ)』という名を、妊娠中に神々から教えられたという
それはきっと…『あの世とこの世の理、癌、成り立ち、それを、その全てを、明らかにし、伝える役割』を持った魂だからなのだろう
今になって思う…途方もない大きな役割を担って…いや、背負わされてここまで来たのだ
だが…ケイトは変わらず、決して見下すことも無く、素直に接してくる
お前達のお陰で、折れないで済んだ…曲がらないでいられた、と…
だから…その皆の為に、世界中の皆の為に、動きたいと、そう願ってまでくれた
フィン「じわっ)……」
その成長が、温もりが、温かみが…とても嬉しかった
喜ばしかった…
世界中が憎かっただろう、怨んでもいただろう…
誰も助けてくれない、痛め付けてくるばかり、決め付けてくるばかり…
短慮な人ばかり、印象第一な人ばかり…誰も根幹など見やしない、見向きもしない…
だから同類にはならないと誓った
そんなケイトが…自ら、それでも守りたい、大好きだと、そういう根幹を、変わらず、捨てず、持ち続ける
それが…とても大きなものに見えてならなかった
僕ならば迷いなく捨てただろう
そう言い切れる程に、これまでの道のりが過酷過ぎた
というのもあって…尚更に凄いと純粋に思った、思わされた
惚れ直した