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Unlimited【ダンまち】

第77章 新時代の幕開け





本当に、きっぱりと言い切った

閑散とした場、周囲のほぼ全員が演武に参加しているのもあってか、注目し切っているのもあってか、
誰も、この異変に気付かなかった


驚いたね…
ケイトへ叫んでいる者…

彼は神の気を宿している

恐らくだが…使えるのだろう、『多少なら』



ケイト「なんだ…(ぽつり)

お前、天使の遣いか」
フィン「?」ピクッ

ガラリと変わった

ふとした違和感がよぎる
親指もまた、強く疼き出した…


フィン「…ケイト?
それはどういう?」

ケイト「らっぱだよ」
フィン「らっ…?」眉顰め

ケイト「スパイだよ!スパイ!
こちらの情報を探り収集し精査し、天使へ献上するもの達のことだ」

フィン「ああ、それ(遣いの意味)はわかった
だが…

…隠者とは?一体」

ケイト「……」

話し辛そうに、顔を顰めながら…
僅かに俯き、僕から目を逸らして言葉を続けた

繋いでいた手は…自然と解けていた


ケイト「隠者とは…隠れて見えないもの、『心』の暗示だよ
そんなにいいもんじゃない」

「その決断は創世神の決断であり、
その想いは創世神の想いであり、
その叫びは創世神の叫びである


その意思は、創世神の意思である――!」かたかた←畏怖故に震える

ケイト「創世神の主軸、その更に根幹…心そのもの
生き写しだよ……

違う部分だって僅かぐらいあると
始祖神「違わない!!!!
違いが全く無い!!皆無!!!」ずいっ!!←眼前に光の玉として飛び出る

ケイト「……ありがとう(微笑)

責任重大過ぎる…;」
始祖神「そうやって気を引き締めるからいいの!信頼できるの!」
原初の神々『そう!!』総意

ケイト「ありがとう…期待に添えるよう頑張るね」嬉しそうにくしゃりと微笑む

始祖神「その好意を、信頼を、「責任逃れ(正当化)」に利用するのが「癌」!
仲間の為であれ、責任を果たさない為、背負わない為に、『人の親切心』に付け入る!
悪どい!卑怯な連中!!

繰り返す、人のせいにする、責任を果たさない

失敗から学ばないこと!!
学ばない為に、人を利用すること!!
人を理由に挙げて責任逃れすること!!」

フィン「なるほど…つまり、癌とは……

やりたい放題し、人を理由に挙げて責任逃れし、無限に続ける者達のことか」
始祖神「そう!それが真髄!!

責任逃れ!!!」


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