第77章 新時代の幕開け
最後に、ダンジョンとラーニェと歌っていたレイと共にダンスを踊り出した
タップダンスのようにダンジョンと踊り合い、
暇になった手を取り合い、ラーニェと踊り合い、
ぴょこぴょこ中空を飛び回りながらレイと踊り合い、幸せそうに過ごしていた
そんなこんなしている内に、舞踏会も大詰め、クライマックスに至っていた
ケイト「ありゃ…あっという間に8時半!?;」
フィン「ああ
ご飯も食べたね?」
ケイト「ん-…少しね」
フィン「休憩にして取ってきてご覧?」
ティオネ「団長!お任せ下さい!」キラキラ
フィン「あ…ああ、頼んだよ?^^;」
ティオネ「ケイト!行くわよ!!」だっ!!
ケイト「え?わっ!」
フィン「妊婦だからお手柔らかに頼むよ!!」
ティオネ「わかってまーす!!!!」
本当にわかっているのかな…^^;
その様子を前に、不安がよぎった
まあ大丈夫そうだから由としよう…←未来を少しだけ見た
魂ごとに、学ぶ段階は異なる
自分という主観にとらわれて凝り固まってしまうと、
自分で自分を縛って重石をつけて、奈落の底へ落ちて行く
消されてしまう
他の想いに目を向けられなくなるから、「無いものとして正当化する=癌化のきっかけ」になるから、その好きにやる方が楽だから繰り返しやすいというのもある
死なない人はいない…消えない人はいない…
魂にも死はある…神であっても……不死など存在しない
始祖神以外は移り変わっていったらしい
正しい認識(癌への怒り、その指摘)を、間違いだと否定し、好きに捻じ曲げて、正しいのはこちらだと置き換え、
その「捻じ曲げる(自ら歪める)行為=歪み」を正当化し、苦しめ、想いを無いものとし、正当化し、「癌の無限ループ」に入る
だから…『癌とは対極に位置するケイト』を癌だと言うことは、「歪み=癌という罪」に該当し、癌になるきっかけとなる
そのことに責任を感じ、押し潰され掛けていた、何とかして防ごうとした
だが本人が、本人の意思でしているので、止めようが無かった
責任を感じる必要は無いと教え、何度も諭したものだ
学びの段階は人それぞれ…
責任を取ろうね
たとえ…自分の魂の消滅が先駆けになったとしても――
自分の好きにした責任ぐらい、自分で取れ―――
誰もが負う、当たり前のことだろう―――――