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Unlimited【ダンまち】

第75章 神器、覚醒





抱き締めたまま、互いに顔を寄せたまま…涙声が切なげに響く…


ケイト「私だって――同じ気持ちだよ」

フィン「ああ――わかっている
わかってるから――

大事にしてくれ
仕方ないだなんて、言わないでくれ


君を――捨てないでくれ」

こく

そう、縋るような言葉に、ケイトは静かに頷いた


煌々と光が差し、光の粒の形をした精霊達が祝福するように僕達の周りに散らばり、賑やかに、嬉しそうに、きゃっきゃっと瞬く

その中で…僕等は不意に笑った、自然と笑みが込み上げて…
笑い合い、ふと、互いを見つめ…

そのまま、互いの頬を撫で、肩に手を当てて互いを寄せ、寄り添いながら唇を奪った


愛している――

そんな想いが、どこからともなく去来してはやまず、
涙を浮かべながら満面の笑みを送られ、僕も自然と笑みが零れ出た

互いに向けて満面の笑みを送り合い、額同士を重ね、そのまま互いを重ね合っていた



だから――大好きなんだ

想いを知れば知る程、ぶつければぶつける程に――
想いが込み上げてはやまず、光が引っ切り無しに湧いて出ては止まらなかった


愛してる――

そう、涙が止まらなかった



ティオナ「…わかった気がする」

アイズ「え?」

リヴェリア「何の話だ…?」

ティオナ「…癌のこと……

『粗末に扱うことを
仕方ないだなんて扱うこと』なんじゃないかな?」

リヴェリア「そうだな…

人の人生を、命を、物事を、と付けたい所だが…
どう思う?」

アイズ「うん…私は、それでいいと思う

後、もう一つ…
やりたいことばかりにかまけてる」
ティオナ「あー」
リヴェリア「なるほどな

つまり…
癌の条件の明示とは
『やりたいことばかりにかまけて、
人の人生や命、物事を軽視して、粗末に扱い、』

いや、長いな…


ティオナの案で行こう

『粗末に扱うことを、仕方ないと扱うこと』
それを繰り返し、取り続けた結果だろう」
ティオナ「やったー!!^^」万歳
アイズ「おめでとう」微笑&拍手

ティオナ「あれ…?」

リヴェリア「?どうした?」

ティオナ「えっと…
精霊王、何でとろけてるの?」

指差す先には…水のようにドロドロになった精霊王が


精霊王「ゲイ゛ドオ゛オ゛ブィ゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛」滂沱号泣
リヴェリア「感激したらしい」
ティオナ「ああ、納得」


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